2013.10.19 第546回放送分 『乳がん』 ゲスト:有馬都ドクター



二見いすず: 今月のドクタートークは、10月が鹿児島県ピンクリボン月間であることにちなみ、「乳がん」についてお送りします。
今週は乳がん検診の内容について、鹿児島県医師会の有馬都(ありまみやこ)ドクターにお話を伺います。
よろしくお願いいたします。

有馬都Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週のお話で、乳がんは、早期発見すれば命が助かる確率が高い病気であると伺いました。
一方、初期段階では自己発見することが難しい病気でもあるということから、定期検診が重要ということですね。

有馬都Dr: そうですね。

二見いすず: では、その乳がん検診がどういった形で行われるのかお伺いしたいと思います。

有馬都Dr: わかりました。
乳がん検診は、マンモグラフィという乳房のX線検査、手と目で確認する視触診、超音波エコー検査があります。
各市町村が40歳以上の女性を対象に2年に1回実施している乳がん検診では、このうちマンモグラフィと視触診が併用されています。

二見いすず: なるほど。
できれば、マンモグラフィ、視触診、そしてエコーも受けた方がいいのでしょうか。

有馬都Dr: そうですね。
検査結果でより確実性を求めるなら、マンモグラフィ、視触診、エコー検査を3つ組み合わせることをおすすめします。

二見いすず: なるほど。
マンモグラフィは、乳房を挟んでレントゲンを撮る検査ですよね。
痛いというイメージがある方もいらっしゃるようですね。

有馬都Dr: そうですね。
ただし、検査は短い時間ですので、あまりご心配されなくても大丈夫です。
検査技師が状態をお聞きしながら進めると思いますので、無理のない範囲で受けられると思います。

二見いすず: そうなんですね。
安心しました。

有馬都Dr: 早期発見には医療機関での検診ですが、それに加えて、しこりなどの発見には、日常の自己検診もとても大切です。

二見いすず: はい。
具体的にはどのようにしたらよろしいでしょうか。

有馬都Dr: まんべんなく乳房に触れて、しこりがないかをチェックすることが必要です。
このとき、乳腺をつまんで調べるのではなく、なでるように触ることがポイントです。
そのほかに、乳頭から分泌物がないかしぼってみるとか、脇のリンパにはれがないかなどもチェックしてください。

二見いすず: なるほど。

有馬都Dr: ほかに、左右を見比べて、乳頭の高さが違わないか、乳房のふくらみに差はないかを見ることも有効です。
皮膚がひきつれたり、治りにくいただれができたりすることもあります。

二見いすず: よくわかりました。
初期段階の早期発見には、医療機関での定期的な検診を受けること、また、しこりやそのほかの症状の発見には、日頃の自己検診もとても大切だとわかりました。
お話は鹿児島県医師会の有馬都ドクターでした。
ありがとうございました。

有馬都Dr: ありがとうございました。