2013.11.2 第548回放送分 『インフルエンザ』 ゲスト:立元千帆ドクター



二見いすず: 11月になりました。
今月のドクタートークのテーマは、インフルエンザです。
鹿児島県医師会の立元千帆(たつもと ちほ)ドクターにお話を伺います。
よろしくお願いいたします。

立元千帆Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: そろそろインフルエンザが気になる季節となりました。
そもそも、インフルエンザとはどのような病気なのでしょうか。

立元千帆Dr: はい。
インフルエンザとは、インフルエンザウイルスに感染する病気のことで、特徴的な症状としては、38℃以上の高熱、関節痛、筋肉痛などが現れる感染症のことを言います。

二見いすず: はい。

立元千帆Dr: また、非常に強い流行性を持っていることも特徴です。

二見いすず: なるほど。
普通の風邪との違いは、38℃以上の高熱、関節痛、筋肉痛などの症状が見られること、非常に強い流行性を持っていることが特徴なんですね。

立元千帆Dr: その通りです。

二見いすず: では、数年前に発生した新型インフルエンザはどういったもののことを言うのでしょうか。

立元千帆Dr: はい。
新型インフルエンザウイルスとは、2009年に発生した「A/H1N1」と呼ばれているものを指します。

二見いすず: なぜ、大きな社会問題になったのでしょうか。

立元千帆Dr: はい。
新型インフルエンザウイルス「A/H1N1」は、重症化が心配され、人々の生命や健康に大きな影響があると考えられたからです。

二見いすず: なるほど。
実際、大きな影響があったのでしょうか。

立元千帆Dr: 結果的には、ほとんどの方が軽症で回復したようです。
ただし、慢性疾患のある方や乳幼児、高齢者、妊婦さんなどは重症化する危険性があるので注意が必要とされました。

二見いすず: なるほど。
乳幼児、高齢者、妊婦さんが注意が必要なのですね。

立元千帆Dr: はい。
この「A/H1N1」に関しましては、結果的に高齢者の死亡率は比較的低く、健常成人での重症肺炎や乳幼児での脳症が例年より多くみられ、命を落としてしまうケースが多かったということです。

二見いすず: よくわかりました。
では、今年の冬もインフルエンザの流行が予測されているんですよね。

立元千帆Dr: はい。
2013年から14年にかけて、厚生労働省が流行を予測し、ワクチンが製造されています。

二見いすず: よくわかりました。
お話は、鹿児島県医師会の立元千帆ドクターでした。
ありがとうございました。

立元千帆Dr: ありがとうございました。