2013.11.9 第549回放送分 『インフルエンザ』 ゲスト:立元千帆ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークのテーマは、インフルエンザです。
鹿児島県医師会の立元千帆(たつもとちほ)ドクターにお話を伺います。
今週もよろしくお願いいたします。

立元千帆Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、インフルエンザと普通の風邪の違い、そして、新型インフルエンザについてお話を伺いました。
また、今年から来年にかけてインフルエンザウイルスが流行すると予測されているとのことでした。

立元千帆Dr: そうですね。
厚生労働省が、WHOによるワクチン株製造の推薦を受けて、2013年から14年に流行すると予測されるインフルエンザウイルスについてワクチンを製造し、医療機関で接種が始まっています。

二見いすず: はい。
インフルエンザの予防接種は始まっているのですね。

立元千帆Dr: そうですね。

二見いすず: 予防接種ワクチンを接種しておくと、インフルエンザにかからないのでしょうか。

立元千帆Dr: 少し難しいのですが、ワクチンを接種しておけば、インフルエンザに絶対にならない訳ではありません。
ただしワクチンを打っておくと、重症化が防げる可能性が高くなるといわれています。

二見いすず: なるほど。
よくわかりました。
では、予防接種は、もう始まっているということですが、いつごろ接種したらよろしいでしょうか。

立元千帆Dr: はい。
インフルエンザは、全国的には毎年12月から3月に流行すると言われていて、鹿児島では3月4月がピークになる傾向があるようです。
インフルエンザワクチンの効果は最大5か月と言われていますから、今月から来月にかけて接種するのがいいかもしれません。

二見いすず: 来年春の流行をふまえて、接種時期を判断したいですね。

立元千帆Dr: そうですね。

二見いすず: インフルエンザの予防接種は、何歳からできるのでしょうか。

立元千帆Dr: はい。
厚生労働省では、生後6か月以上の方に予防接種ができるとされています。

二見いすず: なるほど。
子どもと成人では、接種方法が違うのでしょうか。

立元千帆Dr: 13歳未満は2回接種、13歳以上は1回接種となっています。

二見いすず: インフルエンザワクチン接種の費用はどうなりますか。

立元千帆Dr: はい。
ワクチン接種は健康保険が適用されません。
原則的に全額自己負担となり、費用は医療機関によって異なります。
ただし、予防接種法に基づく定期接種の対象者については、公費負担の場合もありますので、自治体やかかかりつけの医療機関に問い合わせていただくようお願いします。

二見いすず: よくわかりました。
お話は、鹿児島県医師会の立元千帆ドクターでした。
ありがとうございました。

立元千帆Dr: ありがとうございました。