2013.11.30 第552回放送分 『インフルエンザ』 ゲスト:立元千帆ドクター


二見いすず: ドクタートークのテーマは、インフルエンザです。
鹿児島県医師会の立元千帆(たつもとちほ)ドクターにお話を伺っています。
今週もよろしくお願いいたします。

立元千帆Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 最終日の今日は、インフルエンザにかかってしまったときの治療についてお願いいたします。
今、様々な治療薬が出てきているそうですね。

立元千帆Dr: そうですね。
皆さんがよくご存じのタミフル。
こちらは、カプセルもしくは粉薬で、5日間内服するタイプになります。

二見いすず: はい。

立元千帆Dr: また、イナビルという吸入薬もあります。
こちらは1回吸入するタイプで、内服が難しい人にいいかもしれません。

二見いすず: なるほど。
1回吸入だけでしたら、負担が少ないですね。

立元千帆Dr: そうですね。
また、ラピアクタという注射薬もあります。
こちらは、錠剤を飲んだり、吸入をすることが難しい人に使われる場合もあります。
どうしてもお薬が飲めない乳幼児にも使う場合もあります。

二見いすず: なるほど。
インフルエンザの治療薬には、タミフルという錠剤、イナビルという吸入薬、ラピアクタという注射薬があるということですね。
投与回数も方法も違うので、それぞれのケースに合わせながら、ドクターと相談していきたいものですね。

立元千帆Dr: そうですね。

二見いすず: タミフルといいますと、過去にお子さんの異常行動との関係が検討されたことがあったと思いますが、今はどのように考えられているのでしょうか。

立元千帆Dr: はい。
タミフルと異常行動の関連性は、現在は、因果関係は明らかではないとされています。
ただし、10歳以上の未成年には使用を差し控えるとされています。
また、そのほかの年代のお子さんに使用するときも、2日間は目を離さないように、とされています。

二見いすず: なるほど。
よくわかりました。
5週にわたり、インフルエンザについてお話を伺ってまいりました。
インフルエンザの予防は、マスク、手洗い、うがい。そして、加湿ということでした。

立元千帆Dr: そうですね。

二見いすず: また、予防接種は、来年3月から4月に予想されている流行のピークをふまえて、今月から来月にかけての接種が望ましいとのことでした。
万が一、感染してしまった場合は、感染拡大をしないようマスク着用、療養を心掛け、治療薬に関しては様々な薬が出ているので、ドクターと相談しながら、適切に治療してください、とのことでした。

立元千帆Dr: その通りです。

二見いすず: 5週にわたり、貴重なお話をありがとうございました。
お話は、鹿児島県医師会の立元千帆ドクターでした。

立元千帆Dr: ありがとうございました。