2014.2.22 第564回放送分 『ドクターヘリ』 ゲスト:吉原秀明ドクター



二見いすず: 今月のドクタートークは、ドクターヘリについて鹿児島県医師会の吉原秀明(よしはらひであき)ドクターにお話を伺っています。
吉原さん、最終日の今日もよろしくお願いいたします。

吉原秀明Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: では、今回は、もしも私たちが実際にドクターヘリを利用したときのことについてお尋ねします。
ドクターヘリで搬送されることになった場合、特別に費用がかかるのでしょうか?

吉原秀明Dr: ドクターヘリの搬送そのものに関しては料金はかかりません。
しかしながら、搬送中、フライトドクターによる診断・治療に関しては通常の病院で診療・治療したときと同じように医療費がかかります。

二見いすず: なるほど。
よくわかりました。
では、ドクターヘリの離着陸について、着陸可能な場所は私たちの身近な場所にあるのでしょうか?

吉原秀明Dr: はい。
鹿児島県では約800カ所がランデブーポイントという離着陸想定場所に指定されています。
これは他県よりも多い数字です。
救命・救急のため多くの方々にご理解とご支援を頂いているととらえると、誇らしいことです。

二見いすず: そうなんですね。
県民の認識・理解・協力も大切なのですね。

吉原秀明Dr: その通りです。
ドクターヘリの活動は県民のみなさんのご理解、ご協力がなくては運用できません。
ヘリの着陸場所、着陸時の安全確保のための避難や騒音、風のふき下ろしなどの問題もありますが、ヘリを使った救急でなくては助からない命があることにもご理解を頂き、ご協力いただけたらと思っています。

二見いすず: そうですね。
大切な命を守るためにも、みんなで協力していきたいですね。

吉原秀明Dr: そうですね。
鹿児島県のドクターヘリは、システムがスタートして約2年。
県民の命と健康を守るため、ドクターヘリ基地病院はもちろん、消防機関、地域の医療機関、行政、ヘリコプターの運航担当者など、多くの方々と連携し、日々稼働しています。
一つひとつの事例をしっかり検証しながらシステムの精度を高めていくと共に、他県との連携もさらに広げながら、救急医療の質が向上するように努力していきたいと思います。

二見いすず: とても心強いです。
今回はドクターヘリのお話を通じて、地域の医療格差の解消や地域支援、救命・救急医療の変化、発展について大変分かりやすくお話して頂きました。
これからも、県民の命を守るために、ご活躍いただきたいと思います。
お話は鹿児島県医師会の吉原秀明(よしはらひであき)ドクターでした。
4週にわたり、貴重なお話をありがとうございました。

吉原秀明Dr: ありがとうございました。