2014.3.15 第567回放送分 『脳卒中』 ゲスト:友杉哲三ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは、「脳卒中」について鹿児島県医師会の友杉哲三(ともすぎてつぞう)ドクターにお話を伺います。
友杉さん、今週もよろしくお願いいたします。

友杉哲三Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 今週は、脳卒中を防ぐために、まずは生活の中で注意したいことをお願いします。

友杉哲三Dr: はい。
脳卒中によくない生活習慣としては、食生活の乱れや塩分の取りすぎ、飲みすぎ、運動不足、喫煙などがあります。

二見いすず: なるほど。

友杉哲三Dr: また、脳卒中にかかりやすいのは、メタボリックシンドロームの方、心房細動といわれる不整脈のある方、糖尿病、高血圧などのある方です。

二見いすず: はい。

友杉哲三Dr: 中でも脳卒中の5大危険因子として、高血圧、糖尿病、脂質異常症、不整脈、喫煙が挙げられます。

二見いすず: はい。

友杉哲三Dr: 特に血圧については、高いほど脳卒中の危険は高まります。
そのため、脳卒中予防には、血圧の管理が大切になります。
特に朝の血圧が高い方は注意していただきたいと思います。

二見いすず: 血圧の管理が重要なのですね。

友杉哲三Dr: そうですね。
家庭で毎日決まった時間に血圧を測る習慣をつけるといいと思います。
できれば、朝の起床後1時間以内、朝食・薬を飲む前に測る習慣をつけましょう。
おすすめの方法は、上腕で測るカフ型の血圧計で、座った姿勢で、カフの中心を心臓の高さに合わせて測ることです。

二見いすず: よくわかりました。
毎日決まった時間に、正しい方法で血圧を測る習慣をつけたいものです。

友杉哲三Dr: そうですね。
また、塩分を多くとる人ほど脳卒中にかかりやすくなります。
男性は1日9gまで、女性は7.5gまで、高血圧の方は6gまでを目安に、減塩を心掛けてください。

二見いすず: わかりました。

友杉哲三Dr: また、糖尿病の方、悪玉コレステロール値が高い方、善玉コレステロール値が低い方は、脳卒中発症の危険性が高まります。
食べ過ぎに注意し、バランスのよい栄養をとることが大切です。
特に青魚に含まれるEPAは、血液をサラサラにする働きがあり、青魚を積極的にとることもおすすめです。

二見いすず: わかりました。
食べ過ぎず、バランスよく、特に青魚はいい、とうことでした。
ぜひ生活習慣を見なおし、脳卒中予防に努めていただきたいと思います。
お話は友杉哲三ドクターでした。
ありがとうございました。

友杉哲三Dr: ありがとうございました。