2014.3.29 第569回放送分 『脳卒中』 ゲスト:友杉哲三ドクター


二見いすず: ドクタートークは、「脳卒中」について鹿児島県医師会の友杉哲三(ともすぎてつぞう)ドクターにお話を伺います。
友杉さん、最終日の今日もよろしくお願いいたします。

友杉哲三Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週まで、脳卒中について詳しく伺ってまいりましたが、やはり万が一発症した場合は、早めの対処がとても大切なのですよね。

友杉哲三Dr: はい。
その通りです。
早期発見・早期治療がとても重要です。ぜひみなさんに「ACT FAST(アクトファースト)」という言葉を覚えておいていただきたいと思います。

二見いすず: 「ACT FAST(アクトファースト)」ですか?

友杉哲三Dr: そうです。
「ACT」は行動するという意味で、「FAST」は早くという意味です。
つまり、“早く病院へ”という意味があります。
また、「FAST」は、脳卒中のチェックポイントを示しています。

二見いすず: はい。

友杉哲三Dr: 「F」はフェイスの「F」で、笑ったり歯を見せたりするとき顔面の半分が動かない。
そして「A」はアームの「A」で、片方の腕が上がりにくい。
そして「S」はスピーチの「S」で、話がはっきりできない、または全くできないことです。
そのうちの1つでもあてはまれば脳卒中の可能性が非常に高いといえます。
そして「T」はタイムの「T」で、急いで救急車を呼ぶという意味です。

二見いすず: よく分かりました。
フェイス、アーム、スピーチ、タイムで、アクトファーストですね。
ぜひ覚えて、脳卒中の早期発見・早期治療につなげたいと思います。

友杉哲三Dr: そうですね。
脳卒中を発症したら、程度が軽くても、ためらわず、病院へ行ったり、救急車を呼んだりしていただきたいと思います。
鹿児島県はドクターヘリもありますので、近隣に医療機関のない地域の方もあきらめないでいただきたいと思います。

二見いすず: わかりました。

友杉哲三Dr: また、脳卒中をいち早く発見するには、ふだんそばにいる家族や友人に気づいてもらうことが一番の方法です。
大切な人の命を守るためにも、家族がお互いに気を付けるように努力していただきたいと思います。

二見いすず: そうですね。
日本人の死亡原因の4位、そして、いわゆる寝たきりの原因の1位となっている脳卒中。
一人ひとりが生活習慣を見直し、予防を心がけていただきたいと思います。
また、発症したら、ためらわずに医療機関へ。
また、家族の注意も大切とのことでした。

友杉哲三Dr: その通りです。

二見いすず: 友杉さん、5週にわたり、貴重なお話をありがとうございました。
お話は、鹿児島県医師会の友杉哲三(ともすぎてつぞう)ドクターでした。

友杉哲三Dr: ありがとうございました。