2014.4.19 第572回放送分 『手足口病』 ゲスト:山元公恵ドクター


二見いすず: 今回のドクタートークは、2週にわたって「手足口病」について鹿児島県医師会 山元公恵(やまもときみえ)ドクターにお話を伺います。
山元さんよろしくお願いいたします。

山元公恵Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 今回のテーマは「手足口病」ですが、お子さんの多い保育園や、幼稚園でよく流行しているようですね。
これは、子どもがかかりやすい病気なのでしょうか?

山元公恵Dr: はい。
3歳以下の乳幼児がほとんどです。
まれに大人もかかることがありますので、お子さんからご家族に感染しないよう大人も気をつけた方がよいと思います。

二見いすず: わかりました。
お子さんだけではなく、大人もかかることがあるのですね。
ではどのような症状が出るのでしょうか?

山元公恵Dr: はい。
手の平、足の裏を中心に、粟粒大から小豆大までの大きさの水ぶくれや盛り上がった発疹が出ます。
また口の中、おしりやひざに出ることもあります。
このような症状が続きますが、自然に治っていくことがほとんどです。

二見いすず: わかりました。
水ぶくれが広がると、とても痛そうですね。
お子さんにどのように接してあげればよいですか?

山元公恵Dr: そうですね。
手足の水ぶくれは痛がらないことが多いですが、口の中の水ぶくれは痛みが出ることがあります。
そのときは、口にしみるもの、塩からいもの、かたい食べ物は控えるようにしましょう。
口の痛みで水分や食べ物を受け付けない場合は早めに受診してください。

二見いすず: よくわかりました。
では、お風呂はいれてもよいのでしょうか?

山元公恵Dr: 熱もなく元気があれば入浴も大丈夫ですが、水疱はお風呂などで体温が上がるとかゆくなってしまうこともあるので、軽くシャワーで流すくらいにしてください。

二見いすず: わかりました。
ほかに気をつけることはありますか?

山元公恵Dr: はい。
まれに発熱を伴うことがあります。
高熱が続くと、急性脳炎などの病気を合併することがあります。
また、吐き気がひどい、頭痛が続く、お子さんがぐったりして元気がないとき、ご飯が食べられないときなども早めに受診してください。

二見いすず: なるほど。
お子さんの状態を観察し、判断することが重要ですね。

山元公恵Dr: そうですね。
ご家族の方は慌てないで、注意深く見守り、必要なときは早めに受診するようにしてください。

二見いすず: よく分かりました。
お話は鹿児島県医師会の山元公恵(やまもときみえ)ドクターでした。
ありがとうございました。

山元公恵Dr: ありがとうございました。