2014.4.26 第573回放送分 『手足口病』 ゲスト:山元公恵ドクター


二見いすず: ドクタートークは、「手足口病」について鹿児島県医師会 山元公恵(やまもときみえ)ドクターにお話を伺っています。
山元さん、今週もよろしくお願いいたします。

山元公恵Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 「手足口病」は特に流行する時期があるのでしょうか?

山元公恵Dr: はい。
「手足口病」は夏季を中心に流行します。

二見いすず: では、これからの時期に注意が必要ですね。
感染を予防するために気をつけることはありますか?

山元公恵Dr: 「手足口病」の原因はコクサッキーウイルス、エンテロウイルスなどのウイルスです。
そのウイルスが体に入り込まないようにすることが重要です。
石鹸を使い、水を流しながら手洗いを行ったり、お子さんが感染した場合、排泄物を適切に処理することが大切です。

二見いすず: なるほど。
どのくらいの期間注意したらよろしいでしょうか。

山元公恵Dr: はい。
体に入り込んだ手足口病のウイルスは症状が治まった後も、比較的長い期間、便に混じっていることがあります。
そのウイルスが付着しないように気をつけていただきたいと思います。

二見いすず: よくわかりました。
排泄物を扱うときは、症状が治まっていても気をつけた方がいいのですね。

山元公恵Dr: そうですね。
基本的には、石鹸と流水を使った手洗いを常に心がけてください。
また手洗いの後のタオルを他の人と併用をしないようにしてください。

二見いすず: わかりました。
お子さんが手足口病にかかっている間は保育園や幼稚園は休ませた方がいいのでしょうか?

山元公恵Dr: 熱がなく元気であれば、行ってもかまいませんが、治るまで安静にすることが大切です。
お子さんの状態を見て判断してください。
保育園や幼稚園ではどうしてもウイルスが広がりやすい環境なので、毎年、流行します。
保育園や幼稚園の場でも手洗いをしっかり徹底することで広がりを防ぐことができます。

二見いすず: お子さんにも手洗いの徹底ですね。

山元公恵Dr: そうですね。
「手足口病」は、日ごろから気をつけていてもかかってしまうことがあると思います。
その場合は、状態を見て落ち着いて対処してください。

二見いすず: よくわかりました。
今月は4回にわたり、「ノロウイルス」と「手足口病」についてお話していただきました。
お話は鹿児島県医師会の山元公恵ドクターでした。ありがとうございました。

山元公恵Dr: ありがとうございました。