2014.5.31 第578回放送分 『発達障がい』 ゲスト:外岡資朗ドクター


二見いすず: ドクタートークは、「発達障がい」について鹿児島県医師会 外岡資朗(とのおかしろう)ドクターにお話を伺っています。
外岡さん、今週もよろしくお願いいたします。

外岡資朗Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、発達障がいには、障がいの特徴に応じた適切な対応が必要だと伺いました。

外岡資朗Dr: はい。
その通りです。
適切な対応ができれば、社会生活上の困難が軽減される障がいでもあります。

二見いすず: 適切な対応をとるためにも、早くから気づくことが重要なのでしょうか。

外岡資朗Dr: はい。
早くから対応すれば、改善できる行動があることや、発達を促進できることもあること、また、二次障害を予防することができることなどが言われています。

二見いすず: 二次障害とは、何でしょうか。

外岡資朗Dr: はい。
発達障がいが原因で、学習成果が上がりにくかったり、友達関係の問題などから自己肯定感を感じにくく、自信を持てず、自己評価の低下から、集団への不適応が起こり、不登校やひきこもり、うつなどの症状を引き起こすのです。

二見いすず: なるほど…。
それを二次障害というのですね。
やはり、早期からの支援が大切なのですね。

外岡資朗Dr: そうですね。
早くから気づいて支援することができれば、本人の長所・短所を含めた自己理解ができ、家族の心理的負担やメンタルヘルスの向上に役立ち、調整された環境におくことで適応力を上げることができるのです。

二見いすず: なるほど。

外岡資朗Dr: 早期に支援を始めた子どもは、生活の質が高くなる傾向があります。

二見いすず: では、早期からの支援のためにも、家族として気を付けていただきたいことはどのようなことでしょうか。

外岡資朗Dr: はい。
発達障がいの特徴を知り、何か気になることがあったら、早めに相談することが大切です。

二見いすず: どういったところに相談したらよいのでしょうか。

外岡資朗Dr: 乳幼児期で未就学の場合は地域の保健センターなど、学童の場合は、まずは担任の先生に相談してください。
成人の場合は市町村の窓口に相談すると相談事業所を紹介してもらえます。

二見いすず: なるほど。
よくわかりました。
気になることがあったらまずは相談ですね。
「発達障がい」について5週にわたりお話を伺いました。
お話は鹿児島医師会の外岡資朗(とのおかしろう)ドクターでした。
ありがとうございました。

外岡資朗Dr: ありがとうございました。