2014.12.20 第607回放送分 『眼の病気』 ゲスト:有村仁志ドクター


二見いすず: 今月のドクタートークは、「眼の病気」についてお送りしています。
お話は鹿児島県医師会の有村仁志(ありむらひとし)ドクターです。
有村さん、今週もよろしくお願いいたします。

有村仁志Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週はカラーコンタクトレンズによる眼のトラブルについてお話をお伺いいたしましたが、今週はカラーコンタクトレンズの適切な使用法について教えていただきたいと思います。

有村仁志Dr: はい。
今年5月に国民生活センターがカラーコンタクトレンズについての調査報告を発表しました。
その調査報告によると、市販されている17製品のうち安全基準に適合しているものはわずか1つだけで、他のものは酸素透過性が低かったり、着色部分の色素がレンズ表面に露出していたりしました。

二見いすず: そうなんですか。
ちょっとびっくりしますね。

有村仁志Dr: また、個人輸入で海外製のカラーコンタクトレンズを購入している方もいらっしゃるようですが、日本において安全性が確認されているわけではありませんので、安易に購入しないようにとも呼びかけています。

二見いすず: カラーコンタクトレンズを使用する側も、正しい知識を持ち、自分の眼は自分で守るという意識を持たなければいけませんね。

有村仁志Dr: はい、その通りです。
流行にまどわされず、安全な製品を自分自身で見極める目を養ってほしいですね。

二見いすず: わかりました。
では、カラーコンタクトレンズを使用する際、心掛けておきたいこと、気をつけておきたいことはありますか。

有村仁志Dr: コンタクトレンズにはさまざまな種類がありますが、まず、使用期限があるレンズは、必ず使用期限を守ってください。
例えば、使い捨てのワンデータイプは、一度外してしまったら、再利用はできません。

二見いすず: 1日あたりのコンタクトレンズの使用時間の目安はあるのでしょうか。

有村仁志Dr: はい。
1日12時間程度が理想的ですが、いまは酸素を多く取り込めるレンズが多いので、そういうレンズでしたら、通常の状態であれば、朝起きて、夜寝る前に外せば大丈夫です。

二見いすず: はい、わかりました。
お手入れについてはいかがでしょうか。

有村仁志Dr: レンズの装着と取り外しの時は、必ず石けんで手をしっかりと洗ってください。
また、レンズケースも定期的に新しいものと交換し、常に清潔に保つよう心掛けてください。

二見いすず: 正しい使用法で、自分自身の眼をいたわることも大切ですね。

有村仁志Dr: はい。
その通りです。
自分の眼の状態をきちんと把握しておくためにも3ヶ月から半年に1回はかかりつけの眼科医を受診し、定期検査を受けてください。

二見いすず: よく分かりました。
今日はカラーコンタクトレンズの適切な使用法について、鹿児島県医師会 有村仁志(ありむらひとし)ドクターにお話いただきました。
ありがとうございました。

有村仁志Dr: ありがとうございました。