二見いすず：	今月のドクタートークは、「高血圧」をテーマにお送りしております。 お話は鹿児島県医師会の赤�ｱ雄一（あかさきゆういち）ドクターです。 赤�ｱさん、今週もよろしくお願いいたします。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	よろしくお願いします。
二見いすず：	今週は高血圧の治療についてお話をお願いいたします。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	高血圧の治療の目的は、血圧を抑えて合併症を予防することです。 そこで、高血圧が続いている方には、生活習慣の改善とあわせて、薬物療法をおすすめしています。
二見いすず：	生活習慣の改善と薬物療法の両輪で、血圧を抑えて、合併症を予防するということですね。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	はい。 高血圧は重症化すると治療効果が出にくく、薬の量もどんどん増えていきますので、長い目で見ると、早めに薬を飲み始めた方がいいことが多いです。
二見いすず：	なるほど。よくわかりました。 では、お薬を飲むときに気をつけておきたいことはありますか？
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	まず、高血圧の治療において、目指すべき血圧の値は、年齢や合併症の有無によって異なることを知っていただきたいです。 家庭血圧値ですと、若年、中年、前期高齢者患者は上が135mmHg、下が85mmHg未満が目標とされています。 また、75歳以上の後期高齢者は上が145mmHg、下が85mmHg未満、糖尿病や蛋白尿のある慢性腎臓病を合併されている方は上が125mmHg、下が75mmHg未満が目安とされています。
二見いすず：	そうなんですね。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	薬の服用はあくまでも医師の指導に基づいて、規則正しく行うことが大切です。 たとえば血圧が下がったからといって、勝手に薬の量を減らしたり、薬そのものをやめてしまうのは禁物です。
二見いすず：	はい。わかりました。 他にも気をつけておきたいことはありますか。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	高血圧の患者さんの中には、薬を飲んでいるのに、血圧を十分にコントロールできないという方がいらっしゃいます。 そういう方は、一度循環器内科を受診して、ご自身の高血圧の原因が何なのかを専門的に調べることをおすすめします。
二見いすず：	はい。 他の病気が原因で高血圧になることもあるのでしょうか。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	はい。 薬物療法で血圧を十分にコントロールできない「治療抵抗性高血圧」という病態があります。 睡眠時無呼吸症候群を合併した患者さんに治療抵抗性高血圧の患者さんが多いことが明らかになっています。 また、血圧を下げる降圧剤を飲んでいる方が痛み止めや漢方薬を飲み続けると、血圧のコントロールが悪くなることもあります。
二見いすず：	わかりました。 高血圧の薬を飲んでいるのに、血圧が十分にコントロールできないという方は、一度循環器内科を受診して、ご自身の高血圧の原因がどこにあるのかを専門的に調べていただきたいというお話でした。 お話は、鹿児島県医師会の赤�ｱ雄一（あかさきゆういち）ドクターでした。 ありがとうございました。
赤�ｱ雄一Ｄｒ：	ありがとうございました。