二見いすず：	６月になりました。 今月のドクタートークは「周期性発熱症候群」について、鹿児島県医師会の山�ｱ雄一（やまさきゆういち）ドクターにお話をお伺いいたします。 山�ｱさん、よろしくお願いいたします。
山�ｱ雄一Ｄｒ：	よろしくお願いします。
二見いすず：	今月のテーマは「周期性発熱症候群」ですが、あまり聞きなれない病気ではないでしょうか。 どのような病気なのか詳しく教えていただけますか。
山�ｱ雄一Ｄｒ：	はい。 周期性発熱症候群は、自己炎症性疾患の一種で主に子どもがかかります。 発熱を繰り返す病気です。
二見いすず：	子供はよく熱を出すと聞きますが、どのような違いがあるのでしょうか。
山�ｱ雄一Ｄｒ：	６ヶ月の間に3回以上発熱があり、熱がない期間が１週間以上あくものを反復性発熱と定義します。
二見いすず：	はい。
山�ｱ雄一Ｄｒ：	この反復性発熱の原因には、ウイルスや細菌などによる感染症はもちろん、免疫性疾患、腫瘍性疾患などさまざまなものがあります。 これらは主に不規則であり、発熱の間隔や期間は予測できないんです。
二見いすず：	そうなんですか。
山�ｱ雄一Ｄｒ：	はい。 ところが、反復性発熱をきたす病気の中には、発熱発作をある程度規則的に繰り返す病態があり、それを周期性発熱症候群と言います。
二見いすず：	反復性発熱は発熱の間隔や期間が不規則であるのに対して、周期性発熱症候群は、ある程度規則的に発熱発作を繰り返すという特徴があるんですね。
山�ｱ雄一Ｄｒ：	はい、そのとおりです。 周期性発熱症候群の特徴は、反復する発熱、初回発作が20歳未満、発熱の期間・周期・発熱に伴う症状が毎回似ている、発熱していない期間は症状がない、家族歴がある、培養で有意菌の検出がない、特異的自己抗体が検出されない、抗菌薬の効果がない、−などです。 このような特徴がある場合には、周期性発熱症候群が疑われますので、小児科を受診することをおすすめいたします。
二見いすず：	どのような病気が含まれるのでしょうか。
山�ｱ雄一Ｄｒ：	周期性発熱症候群の代表的な病気としては、家族性地中海熱、クリオピリン関連周期熱症候群、メバロン酸キナーゼ欠損症、TNF受容体関連周期性症候群などがありますが、その中でも最も頻度が高いのが、「PFAPA症候群」です。
二見いすず：	PFAPAとは何のことですか？
山�ｱ雄一Ｄｒ：	「PFAPA」とは、周期性発熱、アフタ性口内炎、咽頭扁桃炎、頸部リンパ節炎の英語の頭文字をとったものになります。 「ピーエフエーピーエー」だったり、「ピーファパ」ないしは「プファーパ」などと呼ばれます。
二見いすず：	来週から、PFAPA症候群について、さらに詳しくお話を伺ってまいります。 お話は鹿児島県医師会の山�ｱ雄一（やまさきゆういち）ドクターでした。 どうもありがとうございました。
山�ｱ雄一Ｄｒ：	ありがとうございました。