二見いすず: 今月のテーマは「食中毒」です。
お話は、鹿児島県医師会の池田琢哉(いけだ たくや)ドクターです。
池田さん今週もよろしくお願い致します。

池田琢哉Dr: こんにちは。
よろしくお願い致します。

二見いすず: 先週は食中毒の発生原因などについてお聞きしたんですが、今日はどんなお話でしょうか。

池田琢哉Dr: 今日は食中毒予防について少しお話したいと思います。
食中毒予防の3つの原則というのがあります。
1番目は菌を付けない。
2番目が菌を増やさない。
3番目が菌をやっつけるということです。
この3つが食中毒予防の大原則になっています。
次に食中毒予防の6つのポイントということについてちょっとふれてみたいと思います。
一つ目なんですけど、買う時のポイントというのがあります。
生鮮食品は新鮮なものを良く選んで買いましょう。
それから生鮮食品は最後に買いましょう。
買ったら寄り道をせずに早めに帰って下さい。
それから、2つ目ですが保存する時のポイントです。
持ち帰った生鮮食品はすぐに冷蔵庫や冷凍庫に入れてくださいよということですね。それから冷蔵庫内は詰めすぎないように7割程度にして下さい。
それから食品を保存する場合は必ず冷蔵で、10℃以下です。
冷凍する場合は−15℃以下にして下さいということです。
それから冷蔵、冷凍でも細菌が死ぬわけではないんですね。
ですから、冷蔵庫を過信しすぎないで早めに食べて下さいということです。
それから3つ目なんですけど、下準備をする時のポイントというのがあります。
調理前や生ものを触った場合ですね。
そういう場合は忘れずに石鹸などを使って水道の流水下でよく洗って下さいと。
特に包丁・まな板・食器・ふきん類は清潔にしてなるべく熱湯消毒して下さいということです。
野菜などの生ものも水道のもとでよく洗って下さい。
水道水の中の塩素は殺菌する能力があるんですね。
ですから、是非それをやっていただきたいと思います。
それから4つ目なんですけど、調理する時のポイントです。
加熱して食べる食品は十分に加熱して下さい。
目安は中心部の温度が75℃以上で1分間以上加熱して下さい。
それはですね。
最近、この計る温度計が売ってますので、それを準備して頂いて使用していただくとありがたいですね。
それから5つ目は食べる時のポイントというのがあります。
食べる前は手を洗って下さい。
調理したらすぐに食べて、室温で長く放置しないようにしましょうということです。
6つ目ですけれども、食べ物が残った時のポイント。
清潔な食器で保存して下さい。
ちょっとでもあやしいと思ったら食べないで捨てる心構えが大切ですよということですね。

二見いすず: はい。
伺ってますとそう極端に難しいことではないように思うんですが、毎日のことになるとついついということになるんだろうと思います。
はやり細心の注意を払いたいものです。

池田琢哉Dr: そうですね。

二見いすず: さて、来週はどんなお話になりますでしょうか。

池田琢哉Dr: 次回は、私が経験した食中毒の例とあわせて食中毒の症状について少しお話したいと思います。

二見いすず: はい、今日はどうもありがとうございました。

池田琢哉Dr: ありがとうございます。