2023.12.2 第1074回放送分『新型コロナウイルス感染症とインフルエンザ』1回目 ゲスト:川村 英樹ドクター
二見いすず: | 今月のドクタートークは「新型コロナウイルス感染症とインフルエンザ」をテーマにお送りいたします。 お話は、鹿児島県医師会の川村英樹(かわむら ひでき)ドクターです。 川村さん、どうぞよろしくお願いいたします。
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川村英樹Dr: | よろしくお願いいたします。
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二見いすず: | 12月に入り、本格的な冬を迎えることとなりました。 毎年この時季は、インフルエンザにかからないよう、みなさん気をつけていることと思います。 そして4年前からは新型コロナにも気をつけなくてはならなくなりました。 今年もしっかり対策をして、元気に年を越したいですね。 まず第1週の今日は、何についてお話しいただけるでしょうか。
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川村英樹Dr: | 今週は今年のインフルエンザの傾向についてお伝えします。
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二見いすず: | これまでとは打って変わり、今年はかなり早い段階からインフルエンザが流行しましたね。
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川村英樹Dr: | はい。 鹿児島県ではすでに7月に一度、流行発生注意報の基準値である10.0を大きく越え、30.0に迫る勢いで流行しました。
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二見いすず: | ちなみに7月の時点では、全国でも流行していたのですか?
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川村英樹Dr: | いいえ、全国ではおよそ2.0でした。 全国と鹿児島では流行の波が異なることが分かります。 ただしその後は、全国も鹿児島も同じように増え続け、10月上旬には、流行発生注意報の基準値である10.0を越えて、流行が拡大している状態です。
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二見いすず: | 今現在は、何型が流行しているのでしょうか?
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川村英樹Dr: | 現在も夏に引き続き、A型が流行しています。 通常ですとA型はちょうど今くらいの12月から流行し始めて、その後、春先あたりからB型が流行するのですが、今年はとにかく早かったですね。
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二見いすず: | その原因は、どういったものが考えられるのでしょうか?
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川村英樹Dr: | ここ数年、新型コロナウイルス感染症対策もあってインフルエンザの流行がなかったこともあり子どもたちが罹患せず、免疫が低下していたことが考えられます。 また、症状だけでは見極めが難しい新型コロナとインフルエンザの検査を同時に行うことが多いため、夏にインフルエンザの検査をすることが多くなったことも、もしかしたら理由の一つとしてあるのかもしれません。
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二見いすず: | そうなんですね。 症状としては、これまでのインフルエンザと変わりはないのでしょうか?
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川村英樹Dr: | はい、そこは例年と比べてあまり変わりません。 ただし、今年早い段階でインフルエンザにかかったからといって、油断はできませんよ。
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二見いすず: | そうなんですか?
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川村英樹Dr: | はい。 A型とB型の両方あるなど株は複数ありますので、一度インフルエンザにかかっていても油断せずに、他の株の感染予防になるため、ワクチンを接種することをおすすめします。
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二見いすず: | 分かりました。 今月は新型コロナウイルス感染症とインフルエンザについてお伝えしてまいります。 お話は鹿児島県医師会の川村英樹ドクターでした。 川村さん、ありがとうございました。
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川村英樹Dr: | ありがとうございました。
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