2023.12.9 第1075回放送分『新型コロナウイルス感染症とインフルエンザ』2回目 ゲスト:川村 英樹ドクター
二見いすず: | 今月のドクタートークは「新型コロナウイルス感染症とインフルエンザ」をテーマにお送りしています。 お話は、鹿児島県医師会の川村英樹(かわむら ひでき)ドクターです。 川村さん、どうぞよろしくお願いいたします。
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川村英樹Dr: | よろしくお願いいたします。
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二見いすず: | 先週は、今年のインフルエンザの傾向についてお話しいただきました。 今年は例年よりもかなり早い段階から流行しており、一度かかった人でも、別の株のインフルエンザウイルスにかかってしまうこともあるので、油断せずにワクチン接種をおすすめするということでした。 今週は何についてお話しいただけますか?
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川村英樹Dr: | インフルエンザと新型コロナの予防についてお伝えします。 先ほど二見さんがおさらいしてくださったとおり、インフルエンザのワクチンは4つの株に対応しているので、今年の夏以降にかかった人であっても、接種することが予防につながります。
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二見いすず: | 新型コロナのワクチンはどうなのでしょうか? 今年の秋からまた新しいワクチンに変わりましたね。
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川村英樹Dr: | はい。 今までのワクチンや感染で獲得した免疫ではウイルスの変異で効きづらくなっているため、この秋からはXBBに対応したワクチンになりました。 現在、XBBの中のEG.5という株が、鹿児島でも全国でも流行っています。 EG.5はこれまでのワクチンや今までに感染した抗体からも免疫を回避する特徴があるので注意が必要です。
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二見いすず: | ウイルスが変異していくので、それに合わせて対応していくことが大切なんですね。
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川村英樹Dr: | そうですね。 例えるならパソコンのセキュリティ対策と同じようにワクチンもアップデートしていく必要があります。 特に重症になりやすい高齢者や、基礎疾患のある方は積極的に打つことをおすすめします。
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二見いすず: | 分かりました。 ワクチン以外の予防として他に気をつけることも教えてください。
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川村英樹Dr: | インフルエンザ、新型コロナともに予防は同じです。 飛沫による感染を防ぐために、症状がある人はマスクをし、また流行期に人と会うときはマスクをすることをおすすめします。 寒い季節になりましたが、換気も大切です。 基本の手洗いも、念入りにお願いします。
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二見いすず: | これから忘年会、新年会と、年末年始は人との交流が増えるので いっそう気をつけたいですね。
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川村英樹Dr: | そうですね。 新型コロナの場合は無症状でも、発症する前からでも、うつしてしまうので、より注意が必要です。
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二見いすず: | インフルエンザはどうなのでしょうか?
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川村英樹Dr: | インフルエンザはどちらかというと、症状が出てから人にうつすことが多いです。 飲み会が増える時期ですが、体調が悪いときや、少しでも気になるときは、欠席して、周りの人たちにうつさない配慮をお願いいたします。
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二見いすず: | 分かりました。 今月は新型コロナウイルス感染症とインフルエンザについてお伝えしています。 お話は鹿児島県医師会の川村英樹ドクターでした。 川村さん、ありがとうございました。
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川村英樹Dr: | ありがとうございました。
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