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2023.12.30 第1078回放送分『新型コロナウイルス感染症とインフルエンザ』5回目 ゲスト:川村 英樹ドクター

二見いすず: 今月のドクタートークは「新型コロナウイルス感染症とインフルエンザ」をテーマにお送りしています。
お話は、鹿児島県医師会の川村英樹(かわむら ひでき)ドクターです。
川村さん、最終週もどうぞよろしくお願いいたします。

 

川村英樹Dr: よろしくお願いいたします。

 

二見いすず: 先週は、インフルエンザと新型コロナの合併症、あと新型コロナの後遺症についてもお話しいただきました。
特に新型コロナの後遺症については、日常生活や仕事、学校生活などに支障がでてくることがあるため、引き続きの感染対策が大切だということ、あと、後遺症に対する社会の理解や配慮なども、とても大切だというお話でした。
最終週の今日は、何について教えていただけますか?

 

川村英樹Dr: 今日は再度、これまでのおさらいをしたいと思います。
まずは、インフルエンザからです。
今年のインフルエンザは例年よりもかなり早い段階、夏から流行していました。

 

二見いすず: そうでしたね。

 

川村英樹Dr: はい。
しかし一度かかった人でも、別の株のインフルエンザウイルスにかかってしまうこともあるので、油断せずにワクチン接種をおすすめします。

 

二見いすず: はい。
インフルエンザの治療薬についてもお話しいただきました。

 

川村英樹Dr: そうですね。
タミフルやリレンザ、イナビル、ゾフルーザという薬があります。
それぞれ特徴がありますので、医師と相談して使うようにしましょう。
そしてインフルエンザの合併症については、年代によって特徴があり、小中学生から40代までの方は呼吸器系の合併症、高齢者は肺炎、乳幼児はインフルエンザ脳症に警戒が必要です。

 

二見いすず: 分かりました。
続いて新型コロナについてのまとめもよろしくお願いします。

 

川村英樹Dr: はい。
新型コロナのワクチンは、この秋からXBBに対応したワクチンになりました。
現在、XBBの中のEG.5という株が、鹿児島でも全国でも流行っています。
EG.5はこれまでのワクチンや今までに感染した抗体からも免疫を回避する特徴があるので注意が必要です。

 

二見いすず: はい。
新型コロナの場合は無症状でも、発症する前からでも、うつしてしまうので、注意が必要というお話もしていただきました。

 

川村英樹Dr: そうですね。
年末年始は、人と会う機会がぐんと増えます。
しかし、冬は他の疾患においても救急が増えるため、医療が逼迫する可能性は以前と変わらずあります。
なるべく予防し、リスクを減らすよう、ご協力よろしくお願いいたします。

 

二見いすず: よく分かりました。
さて、ドクタートークをお聞きになってくださっているみなさん、今年も1年間ありがとうございました。
来年もみなさんにとって健康でよい年になるよう、これからも役に立つ健康情報をお届けしてまいります。
今月は「新型コロナウイルス感染症とインフルエンザ」をテーマに、鹿児島県医師会の川村英樹ドクターに、貴重なお話をしていただきました。
川村さん、ありがとうございました。

 

川村英樹Dr: ありがとうございました。

 

二見いすず: どうぞみなさま、よいお年をお迎えください。