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2024.2.10 第1084回放送分『ACP』2回目 ゲスト:大瀬克広ドクター

二見いすず: 今月のドクタートークは「ACP アドバンス・ケア・プランニング」をテーマにお送りしています。
お話は、鹿児島県医師会の大瀬克広(おおせ かつひろ)ドクターです。
大瀬さん、どうぞよろしくお願いいたします。
大瀬克広Dr.: よろしくお願いいたします。
二見いすず: 先週は、ACP アドバンス・ケア・プランニングとはどんなものなのか?についてお話いただきました。
アドバンス・ケア・プランニングは、人生会議であり、病気の治療を受ける中で、よりよい選択をするために、「自分が何を大切にしたいか?」を医療者や家族と一緒に計画すること。
そして、「誰が自分の気持ちを代弁してくれるか?」を決めておくことが大切というお話でした。
今日は何についてお話しいただけますか。
大瀬克広Dr.: 今日は、アドバンス・ケア・プランニングについてもう少し詳しくお伝えいたします。
二見いすず: お願いいたします。
大瀬克広Dr..: いまどんなに健康な方であっても、命に関わる病気やケガをする可能性はありますよね?
二見いすず: そうですよね。
大瀬克広Dr..: ある調査では、そうした命の危険が迫った状態になると、およそ7割以上の方が、医療やケアなどを自分で決めたり、自分の望みを伝えたりすることができなくなると言われています。
二見いすず: つまり、普段から自分がどのような医療を望むか?ということをたとえ健康であっても、自分以外の誰かに伝えておかないと、万が一のときに、自分が望まない医療をされてしまうこともある。
そういうことですね?
大瀬克広Dr..: はい。
いま、何らかの重い病気にかかっている方だけではなく、健康な方であっても、アドバンス・ケア・プランニング、人生会議をしていただきたいです。
二見いすず: この人生会議というのは、家族とするものなのでしょうか?
大瀬克広Dr..: はい。
もちろん家族としてもいいですし、お一人の方は信頼できるご友人でも大丈夫です。
ご自身の価値観や考え方を大切にしてくれて、ご自身の想いを託せる人と話してください。
もちろん我々医療従事者でも構いません。
二見いすず: 予期せぬ突然の病気や事故などは、年齢関係なく誰にでも起こることなので、前もってそのような人は誰なのかを考えておくことは、とても大切ですね。
大瀬克広Dr..: そうですね。
現在、一人暮らしの高齢者が増えています。
特に遠方に家族や親戚がいる方や、身寄りのない方は万一の場合の周囲のサポートが必要です。
ぜひこの機会に、自分の想いを託せる人は誰か、考えてみてください。
来週は、人生会議をした内容をどのように残しておくかについてお伝えします。
二見いすず: よくわかりました。
今月は「ACP アドバンス・ケア・プランニング」についてお伝えしております。
お話は鹿児島県医師会の大瀬克広ドクターでした。
大瀬さん、ありがとうございました。
大瀬克広Dr..: ありがとうございました。