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2024.2.17 第1085回放送分『ACP』3回目 ゲスト:大瀬克広ドクター

二見いすず: 今月のドクタートークは「ACP アドバンス・ケア・プランニング」をテーマにお送りしています。
お話は、鹿児島県医師会の大瀬克広(おおせ かつひろ)ドクターです。
大瀬さん、どうぞよろしくお願いいたします。

 

大瀬克広Dr.: よろしくお願いいたします。

 

二見いすず: アドバンス・ケア・プランニングは、人生会議であり、病気の治療を受ける中で、よりよい選択をするために、「自分が何を大切にしたいか?」を医療者や家族と一緒に計画することというお話を先週、先々週とお話しいただきました。
そして、いま何らかの重い病気にかかっている方だけではなく、健康な方であっても、前もって自分の想いを託せる人は誰なのかを考えておくことは大切というお話でした。
今日は何についてお話しいただけますか?

 

大瀬克広Dr.: 今日は、人生会議をした内容をどのように残しておくかについてお伝えします。
特に「これじゃないとダメ」というものではありませんが、鹿児島県医師会が出している、「わたしの想い 受けたい医療・ケア」という質問用紙があるので、これに沿って回答していくと、考えや気持ちの整理がしやすいと思います。

 

二見いすず: これはインターネットで検索したら出てきますか?

 

大瀬克広Dr..: はい。
インターネットで、「鹿児島県医師会」「わたしの想い」と検索したら、質問用紙が出てきます。
今日はその質問用紙を持ってきたので、二見さんもご覧になってみてください。

 

二見いすず: ありがとうございます。
項目にチェックを入れるようになっているんですね。
せっかくなのでいくつか質問をご紹介しますと、まずは最初に「あなたが大切にしたいことは何ですか?」という質問があって、その下にさまざまな回答例が書いてあり、その中から自分が大切にしたい項目にチェックをいれるようになっていますね。

 

大瀬克広Dr..: はい、そうです。
これなら、いきなり自分で答えを考えなくて済むので、初めての人でも答えやすいと思います。

 

二見いすず: そうですね。
その他の質問としては、「受ける治療について希望がありますか?」とか、「将来、認知症や脳の障害などで、自分で判断できなくなったとき、あなたの希望はどれですか?」とか、「もしもの時が近くなった時に延命治療を希望しますか?」などの質問があります。
いずれも項目にチェックを入れる形ですが、最後に自由に記載できる欄も設けてありますね。

 

大瀬克広Dr..: 先週もお伝えしましたが、命の危険が迫った状態になるとおよそ7割以上の方が、医療やケアなどを自分で決めたり、自分の望みを伝えたりすることができなくなると言われています。
前もってご自身の考えを書き記しておくことの大切さを知っておいていただきたいです。

 

二見いすず: よく分かりました。
今月は「ACP アドバンス・ケア・プランニング」についてお伝えしております。
お話は鹿児島県医師会の大瀬克広ドクターでした。
大瀬さん、ありがとうございました。

 

大瀬克広Dr..: ありがとうございました。