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2024.2.24 第1086回放送分『ACP』4回目 ゲスト:大瀬克広ドクター

二見いすず: 今月のドクタートークは「ACP アドバンス・ケア・プランニング」をテーマにお送りしています。
お話は、鹿児島県医師会の大瀬克広(おおせ かつひろ)ドクターです。
大瀬さん、最終週もどうぞよろしくお願いいたします。

大瀬克広Dr.: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週までは、アドバンス・ケア・プランニング 人生会議で自分の想いを託せる人を決めたら、その想いを書き記しておくというお話をしていただきました。
とくに決まった形式はないものの、インターネットで「鹿児島県医師会」「わたしの想い」と検索すると、質問用紙が出てくるので、それに沿って回答していくのも一つの方法ということでしたね。

大瀬克広Dr.: はい。

二見いすず: 今、私の手元にもその質問用紙がありますが、
質問の最後に、書いた日付や一緒に話し合った人を書く欄があるんですね。

大瀬克広Dr..: はい。
ただしこれは、一度書いたらそれっきりというわけではありません。

二見いすず: 何度も書き換えてもいいということですか?

大瀬克広Dr..: はい、そうです。
元気なときの考えと、病気になったときの考えでは違ってくるかもしれません。
また、病気にならなくても、今の考えと、10年後の考えでは変わってくるかもしれません。
大切なのは定期的に話し合っておくことです。

二見いすず: そうなんですね。
およそ10年前から、終わる活動と書く「終活」やエンディングノートなどが一般的にも広まってきましたが、その一環として、この人生会議の質問にあるような医療についても話し合ったりするといいですね。

大瀬克広Dr..: そう思います。
この人生会議は、万が一のときに希望する医療などについて考えるものではあるのですが、実は、「日常をどう生きるか」にもつながっていくものです。

二見いすず: 「万が一」のときと「日常」では、真反対のような気もしますが・・・

大瀬克広Dr..: そうですよね。
しかし、「自分にとって大切なものや人、信念」などについてしっかりと考えることで、自分がどういう生き方をしたいかが見えてくると思います。
実は人生会議とは、いきいきと安心して暮らすためのものなのかもしれません。

二見いすず: 確かに普通に暮らしていると、「自分にとって何が大切なんだろう」というのはなかなか考えるきっかけがありませんよね。

大瀬克広Dr..: はい。
ご自身の人生を最後の最後まで自分らしく生きるために、アドバンス・ケア・プランニング 人生会議というものがあるというのを覚えておいていただけたらと思います。

二見いすず: よく分かりました。
今月は「ACP アドバンス・ケア・プランニング」について鹿児島県医師会の大瀬克広ドクターに貴重なお話をしていただきました。
大瀬さん、4週にわたり、ありがとうございました。

大瀬克広Dr..: ありがとうございました。