2024.6.29 第1104回放送分『熱中症』5回目 ゲスト:奥田龍一郎ドクター
二見いすず: | 今月のドクタートークは 「熱中症」をテーマにお送りしています。 お話は、鹿児島市立病院救命救急センター 奥田龍一郎(おくだ りゅういちろう)ドクターです。 奥田さん、最終週もどうぞよろしくお願いいたします。
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奥田龍一郎Dr: | よろしくお願いいたします。
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二見いすず: | 先週は、熱中症の治療についてお話しいただきました。 軽症の場合は、水分補給に加え、塩分補給も大切ということで、できれば夏場は経口補水液を自宅や職場などに用意しておきましょうということでした。 軽症以上で、救急で運ばれてきた場合はさまざまな方法で体を冷却するというお話でした。 奥田さん、救急で運ばれてくる患者さんは脱水状態で体温が高いということでしたね?
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奥田龍一郎Dr: | はい。 ただし、体温が高いというだけでは熱中症かどうかは分かりません。
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二見いすず: | 確かにそうですよね。 一時期よりは落ち着きましたが、コロナもまったく無くなったわけではないですし、コロナ以外の他の病気という可能性もありますよね。
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奥田龍一郎Dr: | はい。 二見さんはミミックという言葉をご存知ですか?
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二見いすず: | ミミック・・・いえ、初耳です。 どういう意味なのでしょうか?
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奥田龍一郎Dr: | 似たような症状が出る、まぎらわしい別の病気という意味なのですが、私たちは熱中症ミミックの鑑別、見分けをしっかり行って適切に治療を行っています。 検査や病歴、薬の内服などをみて、検査をしながら、熱を下げながら、同時進行で判別していきます。
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二見いすず: | 熱中症かもしれないけど、そうではないかもしれない。 時間との戦いである救急の現場で、そうした判断をしながら治療に当たられているんですね。 私たちができることは、できるだけ熱中症にならないよう、一人ひとりがしっかりと対策することが大切ですね。
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奥田龍一郎Dr: | はい。 熱中症は防ぐことのできるものなので、以前お伝えした、「熱中症警戒アラート」などの情報をキャッチしながら、対策していただきたいです。
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二見いすず: | 分かりました。 今年の夏も猛暑になるという予報が出ています。 屋外でのレジャーやお祭り、スポーツ、夏は楽しいことが目白押しですが、そういうときこそ、頭の片隅に、熱中症になる可能性があることをおいておきながら夏を楽しんでいただきたいですね。
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奥田龍一郎Dr: | そうですね。 重症の場合は、合併症、そして残念ながら命を落とされる方もいらっしゃいます。 若い方は、「体力があるから、元気だから大丈夫」と思わずに、ご高齢の方は、適切な冷房とこまめな水分補給を忘れずに、夏をお過ごしいただきたいです。
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二見いすず: | 今月は熱中症について 鹿児島市立病院救命救急センター 奥田龍一郎ドクターに貴重なお話をしていただきました。 奥田さん、5週にわたりありがとうございました。
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奥田龍一郎Dr: | ありがとうございました。
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