正常の妊娠は病気ではないので、必ずしも安静にばかりしているのがよいわけではありません。母親が心身ともに健康であることが安全な出産の基本ですから、無理のない範囲での旅行は気分転換の意味からもよいでしょう。
お勧めできる時期は
正常な妊娠の経過をとっていても、胎盤が形成される妊娠15週(第4ヵ月)ごろまでは比較的流産の可能性が高く、また妊娠32週(第9ヵ月)以降もまた早産の可能性が高くなります。旅行は安定している16週(第5ヵ月)〜31週(第8ヵ月)の間にするとよいでしょう。
しかし、一般に妊娠中は体重が10kg以上増えて、どうしても体の動きがにぶくなります。できるだけ一人旅は避け、ゆったりとしたスケジュールを組むようにしましょう
こんな場合の旅行は避けましょう
自動車で長時間の旅行はおすすめできません。まして自分で運転することは、運転操作もにぶくなるので賛成できません。
また、妊娠中毒症などの異常があった方や、過去に習慣性流・早産があった方は、遠距離または長期間の旅行は避けましょう。それでも旅行せざるをえない場合には、必ず専門医に相談してください。
海外への旅行は?
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予防接種が必要だったり、病気になったときの
薬の判断など、むずかしいことが多いため、娯楽目的の旅行はがまんしてください。妊婦の飛行機利用は、航空会社によってそれぞれ規制がありますし、出産予定日4週以内では医師の診断書などが必要です。 |
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