健康トピックス  

休むより動く-肩こりを防ごう-



肩こりの原因は?

 「肩こりは人類が二本足で歩きはじめたときからの宿命」といわれてることは、皆さんご存知の通りです。原因についても、(1)体格説、(2)猫背説、(3)緊張過多説、そして(4)意識説の4つの説があげられていますが、その4つが絡みあって起こるものと考えられます。

増え続ける現代病

 統計では、1995年に「肩こり」を訴えた人は、男性で4.5%、女性で10.0%であったのが、3年後には男性5.7%、女性12.3%に増加しました(厚生省国民生活基礎調査)。
 現代社会は機械化、省力化が進んで便利になった反面、人々は運動不足になってストレスが増え、ますます肩こりを誘う環境になってきました。


休日は積極的に動こう

 「休日は安静にして体を休める、マッサージを受ける」というのでは肩こりを予防することはできません。たとえ軽い運動でも全身を動かしたり、気分転換をはかる心掛けが肩こりを予防します。
 ただし、肩こりは何らかの病気が原因で起こることもありますから、こりが長引く場合や苦痛が強い場合には、整形外科医やかかりつけ医に相談することをおすすめします。



指導:山口大学医学部整形外科教授 河合 伸也
企画:日本医師会
協賛:第一製薬