健康トピックス |
もしかしたら?-結核、ただいま逆転上昇中-
3年前から、また上昇中
新聞やニュースなどでご存知のように、結核が再び増えだしました。日本では毎年減り続けていたのですが、1996年を境に97年、98年と増えて、このまま増加しそうな勢いです。実際の数字で見ると、毎年およそ44,000人が発病し、約3,000人が命を落としており、しかもじわじわと増えています。
結核については、日本はまだアメリカの1960年代の水準にあるといってもよいでしょう。
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生後3ヶ月を過ぎたらできるだけ早くBCG接種を | 毎年受けよう健康診断 | 長引くせきは赤信号(早めに受診を) | 健康なライフスタイルは結核を防ぐ | 仲間がかかったら進んで検討を |
お年寄りも若い人も要注意
特に増えているのはお年寄りで、結核の患者さんの56%が60歳以上です。結核が多かった若い時代に結核の感染を受け、歳をとって生活習慣病などのために体力が落ちて、結核の発病を抑え切れなくなったためと考えられます。若い人の場合はこれまで自然感染する機会がほとんどないために免疫がなく、結核のお年寄りから感染を受ける危険性が高くなってきたのです。いくら若いといっても不摂生な生活を送っていると感染し発病しやすくなります。
こんな症状があったら
結核のかかり始めの症状は、「かぜ」と同じです。せきやタン、熱が2週間以上続く場合には、すぐにかかりつけ医に相談しましょう。もちろん毎年の検診は積極的に受けましょう。
指導:結核予防会結核研究所所長 森 亨
企画:日本医師会
協賛:第一製薬