血圧は1日のうち時間帯によっても、また、身体的、精神的活動によってもかなり大きく変化するものです。高い、低いと一喜一憂するのはかえってよくありません。
1日のうちの変動を知るには、起床直後、朝食前、午前10時、昼食前、午後3時、夕食前、就寝前に計るのが基本になります。これ以外にも、できればトイレ使用中、食後、入浴後、飲酒中、飲酒後、接客後、電話終了後、興奮時などの血圧も計り、得られた血圧値をグラフにして、だいたいの目安をつかんでおくとよいでしょう。日常の生活の中の血圧の変動を知ることにより、どのような降圧剤を何時ごろ服用するとよいのか、患者さんと医師の双方にとって役立つ情報が得られるからです。
体重計をヘルスメーターと呼ぶとすれば、家庭血圧計はライフメーターといえます。もっと上手に自分の血圧と付き合いたいものです。