健康トピックス  

婦人科の病気? -女性の下腹部痛-



こんなときは病院に

 下腹部の痛みはいろいろな原因で起こり、比較的女性に多く見られます。
大事なことは、様子をみてよいのか、それともすぐに病院に行ったほうがよいのか、その場合何科に行くのかということです。女性の場合、下腹部の急激な痛みは婦人科の病気が多いのですが、救急外来や外科で診てもらってもよいでしょう。
 特に、がまんできない痛み、発熱、めまいなどがあるときには、必ず医師の診察を受けてください。
徐々に痛みがひどくなる場合も要注意です。
症状に応じて専門医に

 痛みのほかにも症状がある場合は、その症状に応じて専門の医師に相談してください。
例えば、性器からの出血、おりもの、腹部がはれている、腹部にかたまりがある、生理がないなどの場合は婦人科がよいでしょう。
また、食欲低下、嘔吐、便秘などを伴うときには消化器系、排尿時の痛み、頻尿などがあるときには泌尿器系の異常が考えられます
痛み以外に症状がないとき

 痛み以外に症状がなくても、痛みが生理中やその前後、生理の中間などの決まった時期に生じる場合は、女性ホルモンと関係している可能性が高いので、婦人科で診てもらいましょう。鈍痛、チクチクまたは引っ張られるといった痛みが時々起こるもののひどくなることはなく、そのほかの症状もない場合は、健診の折にでも医師に相談してみてください。


指導:東京大学大学院医学研究科産婦人科 教授 武谷 雄二
企画:日本医師会
協賛:第一製薬