健康トピックス  

薬の前にスキンケアを -子どものアトピー性皮膚炎-



悩みのたねは痒いこと

 赤ちゃんでも、痒いアトピー性皮膚炎になります。
お母さんにとって、絶え間なく痒がるお子さんを見ていることは悩みのたねのはずです。
それでは、子どもはどこを掻くでしょうか?
子どもが痒がって掻いているのは皮膚ですから、悩みを取り去るにはその皮膚の手当てが肝心になります。
それが塗り薬を塗ることです。

塗るのはお母さんが名人

 お母さんは洗顔後に化粧水や乳液を塗りませんか?
子どもより丈夫な大人の皮膚なのに、トラブルがなくても洗ったら手入れをする、それがスキンケアです。
まず「きれいに、そして、しっとり」が基本です。
アトピー性皮膚炎であろうとなかろうと、本来皮膚をきれいにしたら、その都度、しっとりさせるスキンケア用品(ローション、クリームなど)を塗るのが望ましいのです。
塗り薬はそれから

 アトピー性皮膚炎に薬を塗ることは特別難しいことではありません。お母さんの毎日のお化粧と同じです。まず下地(それがスキンケア)、それからメークアップするように塗り薬を重ねて塗ります。塗り薬は症状にあったものを専門医に処方してもらいましょう。


指導:愛育病院皮膚科 部長 山本 一哉
企画:日本医師会
協賛:武田薬品