健康トピックス  

今でも怖い病気 -肺炎-



乳幼児やお年寄りは要注意

 新型の肺炎SARS(重症急性呼吸器症候群)によて、肺炎の怖さをあらためて認識された方も多いことでしょう。
肺炎はありふれた病気のように思われがちですが、現在でも、がん、心疾患、脳血管疾患に次いで日本人の死因の第4位であり、依然として死亡率の高い病気です。
特に、乳幼児やお年寄りは抵抗力が弱いため肺炎になると危険です。

かぜをひいて起こることが多い

 肺炎にはいくつか種類がありますが、その多くは、口や鼻から入る病原微生物に感染することにより引き起こされます。
通常、病原微生物は鼻やのど、期間などで免疫の働きによって退治されますが、かぜをひいてのどに傷害を受けているときには、その働きが弱められ、病原微生物が肺にまで入り込みやすくなります。
そのため、かぜをひいているときに肺炎を起こしやすいのです。

原因によって症状が違うことも

原因となる病原微生物は細菌、ウイルス、クラミジア、マイコプラズマなどさまざまで、それらに応じた;治療を行わなければなりません。
肺炎の主な症状は、せき、発熱、黄色の痰、胸痛、息切れなどですが、病原微生物の種類によっては、せきは強くても痰がほとんど出ないこともあります。
高熱、せきが1週間以上続いたときは要注意です。
おかしいと思ったら、病状が悪化する前に早めに病院を受診するよう心がけてください。


指導:北里研究所病院小児科
    客員部長 山下 亮子
企画:日本医師会
協賛:第一製薬