健康トピックス  

今年もかぜにご注意を -インフルエンザ対策-



突然の高熱はインフルエンザかも

 今年もインフルエンザの季節がやってきます。
多くのかぜは鼻水・くしゃみ・せき・微熱などが中心で、どちらかというとだらだらと続きます。
これに対してインフルエンザは、突然の高熱・節々の痛み・全身のだるさなどで始まり、せきなどは後から追いかけるように現れることが多いのが特徴です。



ひどくなる前に対処を

 お年寄りでは、肺炎を起こして入院が必要となったり、重くなり死亡の原因となることも少なくありません。
小さな子どもでは、脱水、熱性けいれんの誘発、肺炎を起こして入院することがあり、稀ですが、合併症のため生命が危険になることもあります(全国で毎シーズン100〜500例)。
 インフルエンザかな?と思ったら、あまり我慢をしないで早めに診察を受けるとよいでしょう。


SARSは大丈夫?

 最近話題となったSARSは、症状のないときには人から人に感染をすることはほとんどありませんが、肺炎を起こしてくると感染力が強くなります。
まだ日本での発生はありませんが、初期の症状がインフルエンザと紛らわしいので注意が必要です。
 SARS患者と接触した可能性が考えられ、急に高熱が出たようなときには、診察前に、医療機関や保健所に電話などでご相談ください。
また、熱やせきがあるときは、万一を考えて、マスクをして受診してください。



指導:国立感染症研究所感染症情報センター
    センター長 岡部 信彦
企画:日本医師会
協賛:武田薬品