50歳以上で背中が丸い方は、
胸やけ、胸の痛み、つかえ感などが起こることがあります。
その場合は「食道裂孔ヘルニア」の存在を疑ってみましょう。
腹部への圧迫によって食道裂孔ヘルニアが起こり、胃の内容物が食道に逆流して逆流性食道炎を発症している可能性があります。
背中が丸くなって、若いときに比べて身長が2cm以上低下している方は骨粗鬆症により背骨の一部が骨折していることも考えられます。
食道裂孔ヘルニアは骨粗鬆症のある方には起こりやすくなっています。
食道裂孔ヘルニアがあっても無症状だったら心配はいりません。
もし、気になる症状があったら、早めに医師を受診し、適切な治療を受けましょう。
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人の胴体の内部は胸部と腹部に分かれ、横隔膜で仕切られています。ただし大動脈・大静脈や食道は胸部と腹部に連続して存在していますから、横隔膜にあいた孔を通っています。
食道の通る孔が「食道裂孔」ですが、その隙間から胃の一部が胸部(食道)側にはみ出してしまった状態が食道裂孔ヘルニアです。このようになると、胃の内容物(主に胃酸)が食道に逆流しやすくなっています。 |
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