命にかかわる心筋梗塞・脳梗塞は動脈硬化による病気です。
動脈硬化を起こしやすい原因疾患として、糖尿病、高血圧症、高脂血症やメタボリックシンドロームなど、さまざまな生活習慣病が注目されています。
なかでも動脈硬化と関連が深い高脂血症は、最近、“脂質異常症”と呼ばれるようになりました。
これまでのように、LDL(悪玉)コレステロールとHDL(善玉)コレステロールの合計である総コレステロール値で判断するのではなく、悪玉が多いか、あるいは善玉が少ないかに注目するという考え方に変わり、病名も脂質異常症となりました。
このうち、悪玉コレステロールは動脈硬化との関係が深いので、特に注意が必要です。
健康診断を受けたら、血液検査の数字を自分でチェックする習慣をつけましょう。
必要に応じて、食事、運動などの生活習慣を改善していくことが大切です。
心配なことがあったら、早めにかかりつけ医に相談しましょう。
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脂質異常症とは?(空腹時採血) |
LDL(悪玉)コレステロール
多すぎると血管の内側にへばりついてしまう |
140mg/dl以上 |
HDL(善玉)コレステロール
余った全身のコレステロールを回収する |
40mg/dl未満 |
中性脂肪(※トリグリセライドともいう)
増えると、悪玉を「超悪玉」に変身させる作用をもつ |
150mg/dl以上 |
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