なぜ手のしびれが起こるのでしょうか?
手のしびれや熱い・冷たい・痛いなどの感覚障害は、ほとんどの場合、頸部の脊髄・神経根(神経の根もと部分)の障害、および腕から手の先まで伸びている3本の抹消神経(正中神経、尺骨神経、橈骨神経)の障害によって生じます。
その原因には、けが、骨や筋肉、靭帯などによる圧迫、神経の炎症や糖尿病などがあります。
原因がいずれであるかは、障害の起こり方と、しびれ、感覚障害の範囲とともに運動障害の範囲によって決まります。
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おかしいと思ったら、
早めの受診を
手がしびれていても抹消神経障害とはかぎりません。
手のどの部分がしびれているのか、特に、初めはどの部分がしびれたのかをメモしておくと正しい診断の助けになります。
症状が軽いうちならば手術以外の治療で良くなることも多いので、まずかかりつけの医師の診察を受けてください。
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抹消神経障害によるしびれ
抹消神経障害は、しばしば見られる手のしびれの原因です。
そのうちでもっとも多いものは、慢性に神経が圧迫されて起こります。
正中神経、尺骨神経、橈骨神経はいくつかの狭いすきまを通っているため、そのうちのどこかで神経が圧迫されると、しびれや運動障害が起こります。
たとえば、正中神経障害であれば上図のように親指から薬指までがしびれます。
手のしびれを引き起こす抹消神経障害としては、下表のような病気が挙げられます。
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手のしびれの原因となる抹消神経の主な病気
手根管症候群 |
手首の部分で正中神経が圧迫されて起こる。手のひら側の親指、人差し指、中指、薬指(中指側半分)のしびれ、女性に非常に多い |
肘部管症候群 |
ひじの内側で尺骨神経が圧迫されて起こる。小指と薬指(小指側半分)のしびれ。手のひらと甲の両方に起こり、利き手側に起こりやすい。30歳以上の男性に多い |
胸郭出口症候群 |
鎖骨のすぐ下のすきまを通る神経が圧迫されて起こる。手のしびれ以外に首、肩の痛みやこりも伴う。なで肩の若い女性や、腕をよく上げる職業の人に多い |
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