健康トピックス  

まぶたが下がってくる“眼瞼下垂”
-頭痛や肩こりの原因にも



眼瞼下垂とは、まぶたが下がって開きづらくなった状態です。
生まれつきの先天性眼瞼下垂と、後から起こる後天性眼瞼下垂とがあります。
先天性の場合は、まぶたを持ち上げる筋肉が未発達なことが原因です。
後天性眼瞼下垂は、まぶたをこすりすぎる、あるいは老化などの原因で、まぶたを持ち上げる筋肉がゆるむために起こります。

後天性眼瞼下垂では視力が落ちることはほとんどありません。
しかし、まぶたが下がったままの状態では、眉毛を無理に上げようとしたり、首を曲げあごを上げて物を見ようとする習慣がついてしまいます。
この状態が長く続くと額にシワがより、頭痛や肩こり、あどの関節が痛くなる原因になります。

まぶたを開けやすくするために、治療としてはまぶたを持ち上げる筋肉を短くしたり、筋肉を補強する手術を行います。
子どもの場合は、社会にうまく適応するためにも、3歳から小学校入学前までに手術を受けたほうがよいのですが、まず、かかりつけの医師に相談しましょう。



指導: 慶應義塾大学医学部形成外科教授 中島 龍夫
企画: 日本医師会
協賛: グラクソ・スミスクライン株式会社