健康トピックス
やはり早めの対応を
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アルツハイマー型認知症
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アルツハイマー型認知症とは
脳の何らかの障害のため、記憶力が悪くなったり、場所や時間の見当がつかなくなったり、物事を判断できなくなったりして、日常生活に支障が起こるのが認知症です。
大部分は三大認知症(表)のいずれかですが、なかでも「アルツハイマー型認知症」はもっとも多く、脳の老化と関連して年齢とともに増えるため、超高齢社会に大きな問題を投げかけています。
認知症
アルツハイマー型
認知症
脳血管性認知症
レビー小体型認知症
主な原因
原因不明の脳の変性で、脳が進行性に縮む(脳の老化と密接に関係)
脳梗塞、脳出血などにより、脳の血液循環が悪くなり起こる
原因不明の脳の変性で、神経細胞にレビー小体ができて細胞を死滅させる
主な症状
物忘れがひどく、時間・場所の見当がつかない、今までできていたことができなくなる、など
まだら状の認知症。怒りっぽく涙もろい、手足の麻痺や感覚障害、など
認知症が軽いうちに抑うつ・幻視・妄想やパーキンソン症状が起こる
「生活の質」の低下が問題
アルツハイマー型認知症が進むと、今までできていた日常生活が一人ではできなくなることが大きな問題です。
病気という自覚がなくなりますが、感情は割合保たれており、体にはっきりとした異常がないことも多いので、介護が家族の大きな負担になり、医療と介護の大きな課題になっています。
早期発見・早期対応が重要
アルツハイマー型認知症は誰にでも起こる可能性があります。
最近は、ある程度改善したり、進行を遅らせる薬も使われるようになりましたので、早期に発見し、対応することが大切です。
また、生活習慣病への対応や趣味活動などの社会参加、適度な運動などが予防に役立ちます。
もし、物忘れが多くなり、認知症が疑われたら、早いうちにかかりつけの医師に相談し、場合によっては専門医を紹介してもらいましょう。
なお、比較的まれですが、40、50歳代の働き盛りに起こる「若年性アルツハイマー病」もあります。
気になる症状があったら、なるべく早くかかりつけの医師に相談してください。
指導:
横浜ほうゆう病院 院長 小阪 憲司
企画:
日本医師会
協賛:
エーザイ株式会社