健康トピックス  


胃は年一回、大腸は三年に一回



無症状でも内視鏡検査を受けましょう。

日本人のがん患者数の一位は胃、二位は大腸、三位は肺です。
しかし、死亡率を見ると一位は肺がんで、胃がんと大腸がんは、
手術により患者さんの約80%が治るため、死亡率は低くなっています。

胃がんも大腸がんも症状がないため、早期発見は定期健診以外にできません。
がんの発育速度の違いから、胃がんでは年一回、大腸がんでは三年に一回の検査を受ければ手遅れになることはまずありません。

早期に発見できれば、ほぼ100%治ります。
しかも、内視鏡的粘膜切除や腹腔鏡(ふくくうきょう)切除など、開腹手術ではない負担の少ない治療も可能です。
最近は、経鼻(けいび)内視鏡や麻酔法の進歩で、以前に比べ楽に検査ができます。

早期診断法と有効な治療法が確立されている胃がんや大腸がんで、手遅れにならないようにしましょう。


指導: 国際医療福祉大学教授/山王病院外科  丸山 圭一
企画: 日本医師会
協賛: 第三共株式会社