二見いすず: 健康や病気への不安や疑問について鹿児島県医師会の専門のドクターにお答えいただくこのコーナー。
新年を迎えまして最初の週ということで、今日は昨年放送しました内容に対するリスナーの皆様からのご質問にお答えしたいと思います。
まずは昨年の6月、4回にわたって放送しました「うつ病」に関するご質問がたくさん寄せられていますのでその中から代表して、喜入町にお住まいの60歳の女性の方からのご質問です。
うつ病の初期症状とかあるのでしょうか?また、更年期でもうつ病になると聞きますが本当でしょうか?という内容に鹿児島県医師会の精神科医 竹元ドクターにお聞きしました。
うつ病の初期症状は、気分が沈む・うつ気分、興味や関心が薄れて新聞やテレビを見る気もしないし、見ても面白く感じない。
なんとなく気だるい・元気が出ない・活力が出ない等です。
そして、「更年期うつ病」は、退行期うつ病とも呼ばれ、だいたい50歳以上に発症してくるもので一般のうつ病の症状に加えて、イライラする・不安・焦燥感が強く、更に妄想が起こりやすくなります。
例えば、被害妄想、自分が罪深いことをしてしまったと思う罪蒙妄想や貧困妄想、自分はちっぽけな人間だと思う卑小妄想などがあります。
そして、自殺率が高いことも注意しなければなりませんという御回答を頂きました。
リスナーの方々ももし、ご心配のところがありましたら、専門のお医者さんに早めにご相談いただきたいと思います。
 そしてもう一つは、昨年9月に放送しました「がん検診」に関するご質問も多く寄せられましたのでその中から川内市にお住まいの女性のタケヤマさんのおはがきでまだ独身ですが、がん検診は何歳ぐらいから受けるべきなんでしょうか?また自分で出来る触診方法などがありましたら教えて下さいというご質問です。
乳がんのご専門の鹿児島県医師会の金子洋一ドクターにお聞きしました。
原文をお読みします。
乳がんの発生が多い年代は30歳代から70歳代ですので、30歳になったら乳がん検診を毎年受けましょう。
特に、厚生労働省のすすめもありますので、マンモグラフィ検査をお勧めします。
年に一度のマンモグラフィ検査と月に一度の自己検診をすることが乳がんの二次予防・乳がんで死なないことに繋がります。
自己検診では、まず自分の乳房を鏡に映してどこかくぼみはないか、左右の差はないかなどをよく見て下さい。触診は全乳房をつまむのではなく、指のはらをすべらせてくまなく触れることが大事ですということでした。
川内市のタケヤマさんお分かりいただけましたでしょうか?乳がんは女性にとってやはり怖い病気です。
何か気がかりなことがありましたら、年齢に関係なく早めに専門医を受診していただきたいと思います。
 今週は、昨年の放送に関するご質問にお答えいたしました。
今年もこのコーナー、ドクタートークのコーナーをどうぞよろしくお願いいたします。
なお、来週からの4回は「受験生の健康管理」について、精神科医の大迫政智ドクターにお聞きします。