二見いすず: | 今月は受験生の健康管理というテーマでお送りして参りました。 お話くださいますのは鹿児島県医師会 大迫政智(おおさこ まさとも)ドクターです。 大迫さんどうぞよろしくお願い致します。 |
大迫政智Dr: | よろしくお願いします。 |
二見いすず: | 四回にわたって受験生の健康管理というテーマでお話をいただきましたが今週最後ということでまとめをお願いしたいと思います。 |
大迫政智Dr: | はい。 とにかく、受験当日に心配事を持ち越さないことでしたよね。 そのためにはまず受験日が近づいてきたら気をつけることとして、何よりも風邪やインフルエンザにかからないことでした。 風邪をひかないための工夫については第一に外出後は必ず手洗い・うがいをするということです。 第二には、受験の時刻にあわせて夜型生活を徐々に昼型に変えよう。 第三には、規則正しい食生活に心掛けよう。 特に軽めであっても朝食をとることによって脳にも体にも元気が出ます。 また規則正しい食事のリズムによって眠りの質も良くなります。 それでも、風邪をひいてしまったら休養第一です。 水分の補給を充分にしてこじれて長引く前に早めの内科受診をしましょう。 次に心のケアですが、日頃から緊張しやすい人、早めに専門医に相談しましょう。 緊張や不安をほぐすリラクゼーショントレーニングを受けたり、お薬の指導を受けましょう。 試験の前の夜は、軽く復習したらそれまでと同じ時刻にいつものように床に入ること。 いつもと違うことは決してしない。 もし、うまく寝つけなくても慌てない。 まずはいつものように深呼吸をしてみましょう。 最低4〜5時間眠れれば翌日最低限の集中力が発揮できるはずです。 当日の朝は、いつもの通りの時間に起きていつも通りの食事をして早めに受験場に着きましょう。 つまり、ここでも普段と同じという感覚が一番大切です。 試験問題を前にして頭が真っ白になったり、心臓がバクバクしたりすることもあるでしょう。 なったらなったとき、結果は努力についてくるさと開き直ってここでもいつもの深呼吸をしましょう。 自分だけの大切なお守りを持っていくのもよいだろうと思います。 |
二見いすず: | そして、親子さんはじめご家族の留意点などもありましたよね。 |
大迫政智Dr: | はい。 ご家族に気をつけていただきたいこと、これは要は本人の受験なんですから本人がリラックスして受験に望めるように援助してあげたいものです。 そのためには受験生と同じく受験日に親も普段とあまりにも異なる行動をしないこと。 つまり、普段から親に頼りがちの子の場合は、迷わずいつも通りこまごまと世話をやいてあげましょう。 結構自立している子供はあれこれうるさいことは言わない、本人のペースに任せる。 心では心配しながら口を出さない。 子供をじっと温かく見守る姿勢が難しいけれども一番大切だとこういうことでした。 |
二見いすず: | 普段通りという。 なかなか難しいんでしょうけれども、これが大切なことで、それから食事ですとか睡眠ですとかこれもやはり大切なことですね。 ちょっと困ったなと思ったら深呼吸5回。 大切ですね。 |
大迫政智Dr: | 常日頃から深呼吸の練習をしておくと、本番でもうまく深呼吸ができると思います。 |
二見いすず: | はい。 先生からリラクゼーションの簡単な深呼吸の方法を教えていただきました。 永い年月をかけて努力した結果充分に出せるように体調を整えて頑張ってほしいと思います。 大迫さん貴重なお話をいただきましたどうもありがとうございました。 |
大迫政智Dr: | こちらこそどうもありがとうございました。 |
二見いすず: | お話は鹿児島県医師会の大迫政智ドクターでした。 |