2004.9.4
第71回放送分『子どもと家庭内の虐待』 ゲスト:小野星吾ドクター


二見いすず: 日頃感じる健康や病気に関する不安や疑問に鹿児島県医師会の専門のドクターにお答え頂くコーナーです。
今月は「子どもと家庭内の虐待」について伺って参ります。
お話は鹿児島県児童総合相談センターの療育指導部長の小野 星吾(おの せいご)ドクターです。
小野さんどうぞよろしくお願い致します。

小野星吾Dr: よろしくお願いします。

二見いすず: ドクターというふうにご紹介を申し上げましたが、小野さんはもともとは小児科のお医者さんでいらっしゃるんですね。

小野星吾Dr: はい。そうです。
平成5年の3月まで鹿児島大学で小児科医をしておりました。
その後、県内の保健所所長をさせていただいておりました。
途中一時、大学に戻ることもございましたけど、平成16年4月から現在の児童総合相談センター療育指導部の部長に就いております。

二見いすず: はい。
大変お忙しい毎日でいらっしゃるということなんですが、児童総合相談センターの役割というものについて詳しく教えていただけますでしょうか。

小野星吾Dr: 児童福祉法に基づいて18歳までの子どものあらゆる問題、身体的・精神的な障害、また療育等の相談、治療というふうなところも入っております。
不登校や触法による非行、家庭内における虐待、子どもの育成に関する相談、一時保護が必要な子に対する一時保護。
そして処遇というような色んな仕事がございます。

二見いすず: 大変多岐にわたっているという感じが致します。
そして小野さんの所属していらっしゃる療育指導部というのは、具体的にはどのようなお仕事をなさるところでしょうか。

小野星吾Dr: 療育指導部は2つの課によって構成されています。
一つは障害判定課・もう一つは指導課です。
障害判定課は、知的障害の程度、並びに家庭内における自立度、活動性を考慮し、障害の程度を判定し、福祉的支援の決定を行います。
指導課は、自閉症や注意欠陥多動症候群・学習障害児等の診断、並びにそれに対しての支援方法の説明、または実際のやり方等を指導しています。
また指導課の一部の中では、この療育サービスが必要な人に対して小集団のグループをわけまして、心理士などの専門科が療育のサービスを行い、お母さんと子どもが共に楽しい学校生活の前の家庭生活を送れるような援助をしております。

二見いすず: はい。わかりました。
児童総合相談センターの役割について、またそのお仕事の内容についてお話をしていただきましたが、続きはまた来週お話いただきたいと思います。
ありがとうございました。
お話は、鹿児島県児童総合相談センター療育指導部長の小野星吾ドクターでした。