2004.10.23
第78回放送分『乳がん検診』 ゲスト:金子洋一ドクター


二見いすず: 今週も先週に引き続きまして「乳がん検診」について伺って参ります。
お話は鹿児島県医師会の金子 洋一(かねこ よういち)ドクターです。
さて金子さん、乳がんは一般に30歳を境に注意したい病気だというお話今日はその検診の方法についてお話いただけますでしょうか。

金子洋一Dr: 乳がんに限らず、がんを早期に発見することは、早期治療を可能にし、がん細胞が術後、転移も無く完治したと見て良いとされる基準、いわゆる5年生存率も高くなります。
集団検診での乳がん検診は、X線によるマンモグラフィー検査と触診などで判断します。
専門のクリニックに導入されている「マンモグラフィー」という機器を使った検診では、より高度なX線撮影が可能になるため、乳がんの初期のそのまた初期、のような小さな変化も見逃さず検診出来きます。

二見いすず: マンモグラフィー以外にも検査があると思うですが、どのような検査があるんでしょう。

金子洋一Dr: 最近では、マンモグラフィーは鹿児島県で、約95%と全国で4番目に高い導入率ですが、その他に超音波検査を併用することで発見率も高くなります。
乳がんにとって「触診」も大事な検診であります。
特に、日頃、自分でも出来る「自己検診」等を加えること等で、早期の、あるいは小さい乳がんも発見できるようになっております。

二見いすず: さて、乳がんは早期に発見・治療すれば、100%近く完治するというお話しですが、日頃から自己診断を習慣化するというのは大事なポイントのようですね。

金子洋一Dr: 全くその通りです。
ごく一部の男性にも乳がん発生しますが、一般的には女性特有のがんであります。
日頃の自己検診を心掛けて、生活習慣やストレスの解消に気を付けて、くよくよせず、明るく前向きな生活をするよう努力することも、乳がんの予防には有効です。
そして、気になる事があればすぐ専門医を尋ねて頂きたいと思います。

二見いすず: 自己検診の仕方等は、専門医の所や公の機関等にパンフレットが置いてあるんですよね。

金子洋一Dr: そうですね。

二見いすず: 是非、そういったものを参考にして、自己検診も習慣化していただきたいと思います。
自分の身体を守るのは自分からということになるんだと思います。
金子さん、二週に渡って貴重なお話をいただきましてありがとうございました。
お話は鹿児島県医師会の金子 洋一(かねこ よういち)ドクターでした。