二見いすず: 今週まで『冬のスキンケア』についてお伺いします。
お話しは、鹿児島県医師会の神崎 保(かんざき たもつ)ドクター です。
神崎さん、よろしくお願い致します。

神崎 保Dr: よろしくお願い致します。

二見いすず: お肌のトラブル『スキンケア』について伺っていますが、今日は子供さんの場合についてお話下さい。

神崎 保Dr: 前回、高齢者の方についてはお話しましたけど、似たような話になりますけど、子供さんで乾燥肌の方がたくさんおられます。
特に、いわゆるアトピーの子供さんはそういう肌になっていますね。
高齢者の方は、皮膚の油が少なくなって、乾燥してくる。
ところが、子供さんの場合は、生まれつきの体質によって皮膚が乾燥する、そういう方がたくさんおられます。
その結果、前回と同じで、皮膚がかゆい、引っかく、湿疹ができる、そういうことになります。
そこまでは、高齢者の方と同じですけど、その後が少々変わりまして、子供さんは掻く、引っかく、湿疹ができる、そこにバイ菌がつく、バイ菌をいつまでもつけているとよろしくないので、今回の場合は、積極的にバイ菌を洗い流す。
たとえ、湿疹が出来ていても、洗い流す。
お風呂に入って、よく石鹸で洗った方がいいというのが、前回の高齢者の方とは全く違う対処の方法となってきます。

二見いすず: 石鹸で洗うということですが。
普通の石鹸でいいんですか。

神崎 保Dr: ええ。
普通の石鹸で結構です。
どんなものでも、自分の肌に合うと思われる石鹸だったらなんでも構いません。

二見いすず: 洗い方もやさしく洗えばいいんですか。

神崎 保Dr: 常識程度で、何かが出来ているから一生懸命洗いすぎるのもよくないけども、何かが出来ているから少し軽く洗うとか避けて通るのはかえってよくありません。

二見いすず: なるほど。
子供さんに、かゆいからかいちゃだめといってもなかなか難しいところがありますので、そういう意味では症状がひどくなるということも考えられますね。
さて、きれいに石鹸で洗った後ですが、その後の予防は何かあるんでしょうか。

神崎 保Dr: ええ。
あります。
このシリーズ3回同じこと。
最初の主婦の手荒れ、前回の高齢者の乾燥肌のかゆみ、今回の子供さん。
対処法は同じで、何れの方も、皮膚の水気が少なくなる。
ならば、皮膚に水気を与えたらいい。
けども、手を水につけたらいけないといいましたように、直接の水では駄目なので、何かを皮膚に塗る。
塗るのは2種類あります。
一つは、クリーム製剤。
これは、皮膚に塗ることによって、そのクリーム製剤がいわゆる保湿剤といわれますけども、空気中の水を吸収してその水を肌に与える。
だから、肌がしっとりしてくる。
そういうものと、もう一つは、油を塗る。
油を塗ることによって、皮膚から出ていく水を防いでやろうとそういう方法と大きくわけて二つあります。
どちらでも結構です。

二見いすず: ありがとうございました。
お話は、鹿児島県医師会の神崎 保(かんざき たもつ)ドクターでした。