2005.7.9
第115回放送分『日焼け』 ゲスト:神崎 保ドクター


二見いすず: 『今月は『日焼け』についてうかがっております。
お話しは、鹿児島県医師会の かんざき たもつ ドクター です。
神崎さん、今週もよろしくお願い致します。』

神崎 保Dr: 『よろしくお願いします。』

二見いすず: 『さて神崎さん、先週は日焼けの原因となる「紫外線」、一年中注意すべきもの。
曇った日も雨の日も注意すべきものだというお話でしたが実際に日焼けとは、どのような症状を言うのかお話いただけますか。』

神崎 保Dr: 『はい。わかりました。
大きく分けて3つ考えられます。
急に起こるのと、じわじわ起こるのと、起こってからの後遺症がでてくる。
この3つを考えていただければ分かりやすいと思います。
急に起こるといういうことは強い紫外線に急に当たって顔があるいは背中が赤くはれてひりひり痛くなる。
ちょうど皆さんが海水浴に行って一日中甲羅干しをするとそういう状態になるというのが急の炎症ですね。
やけどと同じことになります。
赤くはれてひりひり痛くなる。
ひどい場合は水ぶくれが出来る。
それが初期の症状ですね。
次に起こるのが焼けた後に色が黒くなりますけれども、それが二十歳過ぎになりますとシミが残る。
それから20年たって40歳以上になりますと小じわがでてくる。
これが二つ目の症状ですね。』

二見いすず: 『じわじわ積み重なってきた分ですね。』

神崎 保Dr: 『その通りです。
さらに20年くらいたちますと60歳以上になりますと、昔何回も日焼けして黒くなったところから黒いシミみたいな癌が出てくると。
それが3つめの大きな症状になります。』

二見いすず: 『例えば日中陽射しの強い時に屋外で仕事をしなければならないという方達は完全防備で仕事をすることがとても大切なことだと思うんですがそれでも日焼けになって、かなりひどい症状だとしたら、どのような対処が必要になりますか?』

神崎 保Dr: 『そうですね、まず赤く膨れてヒリヒリ痛い。
これはもうお医者さんのところに行かれて適切な飲み薬、あるいは塗り薬をもらわれたほうが良いと思います。
もちろん放っておいてもやがて治りますけれどもそういうところから必ずシミが出てきます。
だからシミを作るのは嫌だなと思いましたらお医者さんのところへ行って飲み薬、特に塗り薬ですね。
炎症を抑えるような塗り薬を塗りますとシミが少なくてすむ。
そういうことになるので、もし赤くなって痛くなってきたら水ぶくれの前に痛くなってきたら是非お医者さんのところへ行かれて適当な薬をもらうというのが大切になってきます。』

二見いすず: 『日焼けですと、放っておけば治るだろうと思いがちなんですが、それでも早めにその処方をしていただいたほうがきれいに早く治るということですか?』

神崎 保Dr: 『その通りです。
特に若いお嬢さん、このごろは息子さんも同じですけれど、放っておかずに適切に早めに治療、炎症を抑えたほうが後のシミが少なくてすむ。
そういうことになりますね。』

二見いすず: 『日焼け予防、先ずは焼かないことですが、適切なお薬なども必要だということです。
来週もよろしくお願い致します。』

神崎 保Dr: 『はい、お願いします。』

二見いすず: 『お話しは、鹿児島医県師会の かんざき たもつ ドクター でした。』