2005.7.16
第116回放送分『日焼け』 ゲスト:神崎 保ドクター


二見いすず: 『今月は『日焼け』についてお聞きして参りました。
お話しは、鹿児島県医師会の かんざき たもつ ドクター です。
神崎さん、今週もよろしくお願い致します。』

神崎 保Dr: 『はい、よろしくお願いします。』

二見いすず: 『日焼けの原因は「紫外線」であること、そして焼かないためには、日中の外出を避けるなどのポイントを教えて頂きましたが、その日焼けをそのままにしていると良く無いということですよね。』

神崎 保Dr: 『はい。その通りです。
前回もお話しましたように赤く焼けて水ぶくれができる。
その後に『シミ』ができる。
さらに20年たつと、それが原因で小じわができてくると。
さらにそれから20年たつと、だいたい60歳以降になりますと皮膚の癌がぼちぼちとできはじめると。
そういうことになりますね。』

二見いすず: 『ガンと聞くと大変恐いんですが例えば仕事がらどうしても日中外にいなくてはいけないそういう生活を永年続けていらした方というのは特にそういう心配というのは増えるのでしょうか。』

神崎 保Dr: 『はい。その通りですね。
なかなかそいういう外で働かれる、あるいはスポーツをされる人は紫外線を完全には防御できない。
どうしても少しずつ紫外線の害が皮膚にたまってきます。
そうしますと癌ができる。
特に日が当たるところ。
顔、頭、首、あるいは手そういうところに癌ができますので、なるべくそういう方は自分の皮膚を見ながら癌を予防していくあるいは早めに見つけていく、そういうことが大切になってきますね。』

二見いすず: 『私達はどういうものが悪性なのか、そうでないのか分からないわけですけれども、そんな中でも何か気をつけることがあるとすれば。』

神崎 保Dr: 『もし、普通の方は分かりませんけれども皆さん自分自身の肌を見て、あれ、おかしいなとまず思われることは今までなかった小さなシミができてくる。
あるいは小さなイボみたいなものができてきたら、あれ?と思って下さい。
でもそれは慌てて病院に行く必要はありません。
まだ癌ではないかもしれません。
良性のものかもしれません。
癌というのは、皆さん胃癌、肺癌急速に大きくなる、恐いというイメージがあるかもしれませんけれども、皮膚の癌の場合には、大きくなるのが比較的ゆっくりしている。
数ヶ月、あるいは年単位で少しずつ大きくなってきます。
だから、半年前、一年前はもっと小さかったな、だいぶ大きくなった。
おかしいなと思ったら、その時、癌かもしれないと思ってドクターに行かれればよろしい。
できたシミが大きくなる。
だんだん盛り上がってくる、ざらざらしてくる色が濃くなってくる。
黒くなってくる。
ぼろぼろしてくる。
そうなりますとだいたい大きさにして小指の頭くらいになってきたらこれは、ちょっとお医者さんのところへ行かれたほうがいいと思いますね。』

二見いすず: 『年齢からすると、やはりかなり年齢が高くなった時点からその危険度が増してくるということが言えますか?』

神崎 保Dr: 『その通りですね。
だいたいこういう症状は60歳、早ければ50歳から始まりますけれども、60歳、もっとのっとって70歳以上シミ当たらなくなって80歳、90歳で本当が癌が出てきますね。』

二見いすず: 『分かりました。
私達が考えている以上に紫外線は恐いものだというこを認識して頂いて快適な夏を過ごしていただきたいと思います。
神崎さん、貴重なお話しありがとうございました。』

神崎 保Dr: 『はい、どういたしまして。』

二見いすず: 『はい。分かりました。
お話しは、鹿児島県医師会の さめしま こうじ ドクター にうかがいました。』