2006.4.22
第156回放送分『小児医療』 ゲスト:河野 嘉文ドクター


二見いすず: 『今月は5週にわたって、鹿児島県医師会の河野嘉文(かわのよしふみ)ドクターにお話を伺っています。
今日は、河野さんが昨年立ち上げられたNPO法人「こども医療ネットワーク」についてお伺いします。
よろしくお願いいたします。』

河野 嘉文Dr: 『よろしくお願いします。』

二見いすず: 『河野さんが理事長を努めていらっしゃるNPO法人「こども医療ネットワーク」というのは、どのような活動をしていらっしゃるのですか?』

河野 嘉文Dr: 『離島など、小児医療の専門医が少ない地域に住んでいる子どもさんが、長期間の入院が必要な治りにくい病気にかかったときに、鹿児島県の場合だと、鹿児島市に来ていただかなければならないのですが、本人やご家族が安心して闘病できるように支援することを目的に設立しました。』

二見いすず: 『はい。
鹿児島は、離島が大変多いですし、そういうことで苦しんでいる、病気で苦しんでいるお子さん、そして不安に思っていらっしゃるご家族もたくさんいらっしゃるのでしょうね。』

河野 嘉文Dr: 『はい。そうですね。
そのような場所に住んでいる子どもたちやその家族は、病気と戦うこと以外にも、経済的な問題などさまざまな負担を抱えて闘病しなくてはならないんですね。
例えば、遠くから鹿児島市に来て入院して闘病した場合、公的な負担がある治療費を除いても、家族の付き添い費、あるいは自宅に帰る費用などで、通常100万円から200万円の費用がかかっているようです。
それを少しでもサポートできないかと思い続けてきまして、それに賛同してくれるボランティアの方々の協力で、昨年5月にNPO法人として立ち上げることができました。』

二見いすず: 『具体的にはどのような活動を行っていらっしゃるのでしょうか?』

河野 嘉文Dr: 『はい。
離島など小児専門医が少ない地域で、「こども医療相談会」を実施して、健康相談会や小児医療に関する講演活動などを行っております。
また、イベントなどで呼び掛けを行って募金を集めて、治りにくい病気で苦しむ子どもたちとその家族への経済的なサポートとして支援金を贈りたいなと思っております。』

二見いすず: 『大変素晴らしい活動だと思います。
この趣旨に賛同して何か協力できることはないかしら、という方もいらっしゃると思いますが、どうしたらいいでしょうか?』

河野 嘉文Dr: 『ありがとうございます。
寄付はできるだけ多く医療関係以外の方からでも、社会的に広く受け付けておりまして、個人、法人ともに賛助会員のシステムも作っております。
詳しくは、事務局であります、鹿児島大学病院の中なんですが、電話099-275-5354までお問い合わせいただけたらと思います。』

二見いすず: 『はい。
NPO法人こども医療ネットワーク電話099-275-5354までどうぞお気軽にお問い合わせ、ご協力ください。
河野さんありがとうございました。
来週もよろしくお願いいたします。』

河野 嘉文Dr: 『よろしくお願いします。』