2006.6.24
第165回放送分『食中毒』 ゲスト:池田 琢哉ドクター


二見いすず: 『今月は、この時期に多い「食中毒」について、鹿児島県医師会の池田琢哉(いけだたくや)ドクターにお話を伺っています。
よろしくお願いいたします。』

池田 琢哉Dr: 『よろしくお願いします。』

二見いすず: 『3週に渡り、食中毒の現状や症状、予防策などについてお話をうかがってまいりました。
最終日の今日は、そのほかに、食中毒で知っておきたい知識についてお話をお願いいたします。』

池田 琢哉Dr: 『食中毒は、食べ物からだけではなく、犬、猫、小鳥などのペットから感染するということもあるわけです。
このごろペットブームで非常に飼っている方が多いですよね。
かねてのペットの便の状態を把握しておいて、下痢だなと思ったときは、手洗いなどを注意していただきたいと思います。
また、お子さんが飼うミドリガメからも感染することもあるので、十分注意していただきたいということです。』

二見いすず: 『自分たちだけではなく、ペットの便の様子も注意しておいてペットを病院に連れていくというのも必要になるかもしれませんね。』

池田 琢哉Dr: 『はい。動物病院で見てもらうとありがたいですね。』

二見いすず: 『二次感染などの予防になると思います。』

池田 琢哉Dr: 『はい。もう一つ、意外と知られていないんですけれども、1歳以下のお子さんに蜂蜜をあげてはいけない、ということがあります。
蜂蜜には、ボツリヌス菌がいて、呼吸麻痺を起こすことがあるということです。
ですが、1歳を過ぎますと感染しませんので、蜂蜜は栄養が豊富なので、与えていただきたいと思います。』

二見いすず: 『1歳未満の赤ちゃんだけ気をつけてください、ということですね。
そのほかにはいかがでしょうか。』

池田 琢哉Dr: 『鹿児島ではよく鳥刺というものを食べますよね。
これは子どもにとっては、食中毒を起こしやすいのです。
それは、カンピロバクターという菌がついていることがあるので、新鮮なものを食べさせるということが大事だと思います。』

二見いすず: 『鮮度などに十分に注意して、できればこの時期は火を通したものの方が安心ですね。
それにしても、食中毒にはいろいろなケースがあるものですね。
では、もう一度、食中毒予防のポイントをお話いただけますか。』

池田 琢哉Dr: 『前回も述べましたけれども、食中毒にならないための3原則というものがございます。
1つは「菌をつけない」、2つめは「菌を増やさない」、3つめは「菌をやっつける」というものです。
これらはぜひ覚えておいていただきたいですね。』

二見いすず: 『それを実践するために6つのポイントというのを前回お話いただきましたが、やはり手を洗うというのがとても大事ですね。』

池田 琢哉Dr: 『そういう習慣をぜひつけていただきたいなと思っております。』

二見いすず: 『はい、分かりました。
今月のテーマの食中毒についてのお話をはじめ、「Dr.トーク」で過去に放送されたものは、MBCラジオのホームページや御協力いただいております鹿児島県医師会のホームページでも御覧いただけます。
ぜひ、食中毒予防のポイントなど、もういちど確認して、ぜひ実践してみてください。
お話は、鹿児島県医師会の池田琢哉(いけだたくや)ドクターでした。
四週に渡り、貴重なお話をありがとうございました。』

池田 琢哉Dr: 『ありがとうございました。』