2007.4.21
第208回放送分『メタボリックシンドローム』 ゲスト:瀬戸山史郎ドクター


二見いすず: 今月は、「メタボリックシンドローム」について鹿児島県医師会の瀬戸山史郎(せとやましろう)ドクターにお話を伺っています。
今日からは、メタボリックシンドロームの予防と対策について伺います。
瀬戸山さん、よろしくお願いします。

瀬戸山史郎Dr: よろしくお願いします。

二見いすず: さて、肥満がいろいろな病気の原因になるということですが、予防と対策としてはどうしたらよいのでしょう。

瀬戸山史郎Dr: そうですね。
新年度を迎え、会社などで健康診断を受ける機会も多いと思います。
ちょうどよい機会です。
まずは自分の健康状態をしっかり把握すること。
それから、食生活、運動の状況などをチェックしてみてはどうでしょうか。

二見いすず: とくに肥満の方は食事や運動などの生活習慣を見直してみる、ということですね。

瀬戸山史郎Dr: 食事に関して云えば、早食い、脂っこい食事を好む、濃い味つけのおかずで、ご飯をたくさん食べる人は要注意。
それから、満腹になるまで食べる、朝食を抜く、夜食が多い、甘い食べ物・飲み物が好き、緑黄色野菜をあまり食べない、お酒をよく飲む人なども注意が必要です。

二見いすず: 耳の痛いリスナーの方も多いのではないでしょうか。

瀬戸山史郎Dr: そうかもしれませんね。
食事は、1日3回決まった時間にとること、まとめ食いをしない、寝る前に食べないこと。
そして早食いしない、つまりよくかんで食べる、ながら食いをしないなどに気をつけていただく、これだけでも効果があると思います。

二見いすず: なるほど。

瀬戸山史郎Dr: また、食材も、低エネルギーのもの、少ない量でも満腹感をえるために噛みごたえのあるもの、例えば、タケノコ、きのこ類、海草、こんにゃくなどをとる工夫も必要ですね。
それから、脂っこいもの、甘いものは控えたほう方がいいでしょう。

二見いすず: 食事のとり方、食材などにもちょっとした気配りを、ということですね。

瀬戸山史郎Dr: 体に余分についた内臓脂肪を減らしさえすれば、高血糖、高血圧、高脂血症すべてが改善されるといってもいいくらいですから、まずは肥満の解消が先決問題です。
メタボリックシンドロームの発症予防、また、重症化予防の基本は、運動、食事、それからしっかり禁煙ということになりますね。

二見いすず: はい。
お話は瀬戸山史郎ドクターでした。
ありがとうございました。

瀬戸山史郎Dr: ありがとうございました。