2007.4.28
第209回放送分『メタボリックシンドローム』 ゲスト:瀬戸山史郎ドクター


二見いすず: 「メタボリックシンドローム」について鹿児島県医師会の瀬戸山史郎(せとやましろう)ドクターにお話を伺ってまいりました。
前回に引き続き、予防と対策について伺います。
瀬戸山さん、よろしくお願いいたします。

瀬戸山史郎Dr: よろしくお願いします。

二見いすず: さて、前回は、メタボリックシンドロームの予防と対策、ということで食事について伺いました。
今回はもう一つのポイント、運動についてお話しください。

瀬戸山史郎Dr: 内蔵脂肪を減らすためには食事に気をつけるだけでは効果はありません。
必ず運動を組み合わせる必要があります。
運動といっても、そんなに難しいことではありませんが、健康づくりのためには3つの運動を組み合わせるのが理想的なんです。

二見いすず: 3つの運動といいますと?

瀬戸山史郎Dr: 有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチです。
内蔵脂肪を燃やしてくれる有酸素運動には早足歩き、ジョギング、自転車ペダル踏み、水中歩行などがあります。
中高年の方には、いつでも、どこでも、ひとりでもできるという点では、息が弾んで、少し汗ばむ程度の早足歩きがお勧めです。

二見いすず: 日常生活でも簡単にできそうですね。

瀬戸山史郎Dr: そのとおりです。
運動といっても難しく考えないで、ちょっとした時間を見つけて気楽に、地道に続けることが大切です。

二見いすず: 万歩計をつけて歩いている方もいらっしゃいますが、1日に歩く目安としてはどのくらいでしょうか。

瀬戸山史郎Dr: 内蔵脂肪を減らすためには8000歩から1万歩くらいが必要ですね。
時間にすると、1分間120歩位の早足歩きで約60〜90分程度です。
朝夕に分けてやると無理なくできます。
食事や運動に気を配っていただいて、週1回、決まった曜日と時間に体重測定をすることとおなか回りを測るようにすれば、目標ができてよいかもしれませんね。
おなか回りが1cm減ると体重にして約1キロダウンといわれています。

二見いすず: メタボリックシンドロームの予防と対策のためには1に運動、2に食事としっかり禁煙と教えていただきましたが、アルコ−ルも控えたほうがよろしいのでしょうか。

瀬戸山史郎Dr: 酒はいにしえの昔から百薬の長といわれています。
大事なことは飲みすぎないで適量を心がけることです。
ビ−ルであれば中ビン1本、焼酎であれば約6勺程度、6:4のお湯割にすれば1合になります、ワインはグラスで2杯、ウイスキ−はダブル1杯を守っていただければ、ストレスの解消にもなり、健康のためにも良いんですよ。

二見いすず: なるほどよく分かりました。
「メタボリックシンドローム」について瀬戸山史郎ドクターにお話しいただきました。
瀬戸山さん、ありがとうございました。

瀬戸山史郎Dr: ありがとうございました。