2007.7.21
第221回放送分『性感染症』 ゲスト:福元清吾ドクター



二見いすず: 「性感染症」について鹿児島県医師会の福元清吾(ふくもとせいご)ドクターにお話をうかがっています。
福元さん、今週もよろしくお願いいたします。

福元清吾Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、最近増えているというクラミジアについてお話をうかがいました。
では、今週はエイズについてうかがいたいと思います。

福元清吾Dr: そうですね。
エイズは、血液を介して感染する場合もありますが、性行為で感染する場合もあるので、性感染症の一つと言えるでしょう。
感染すると、体内の免疫細胞が破壊されるため、免疫機能が極端に低下して、さまざまな感染症などから自分の体を守れなくなってしまう病気です。

二見いすず: 最悪の場合は、死に至る場合もあるのでしょうか。

福元清吾Dr: 数年前までは、エイズは不治の病と言われてきました。
しかし、最近は研究が進み、病気を進行させないという薬ができました。

二見いすず: そうなんですね。
きちんと治療すれば、死にいたることは少なくなった、ということですね。

福元清吾Dr: そうです。
ただし、一生薬をのみ続けなくてはなりませんので、生活に制限がでてきます。
やはり、感染することは、なんとしても防がなくてはなりません。

二見いすず: その通りですね。
予防法としてはどのようなものがありますか。

福元清吾Dr: 性行為におけるエイズ感染予防については、不特定多数の相手に、軽はずみな行動を行わないこと、そして性行為を行う場合は、コンドームを初めからつけることが何より大切です。
また、ご自分が感染しているのでは、と不安に思っている方は、最寄りの保健所で検査を受けることをおすすめします。

二見いすず: 確かエイズ検査は無記名で検査を受けるというシステムになっていると聞きました。

福元清吾Dr: そうです。
プライバシーに配慮したシステムになっているので、名前などを名乗らなくても大丈夫です。
ちなみに、鹿児島市の中央保健センターでは、火曜日の午後1時から午後3時まで、第二木曜日の午後5時30分から午後7時まで、検査を受けることができます。
そのほかの地域も保健所によって、検査の曜日や時間が決まっていると思いますので、問い合わせてみてください。
性感染症をきちんと調べることは、自分一人の問題ではなく、愛するパートナーへの責任でもあります。
気になっている方は、ぜひ検査を受けていただきたいものです。

二見いすず: 大切なパートナーのこともきちんと考えて勇気を持って、ということですね。

福元清吾Dr: そうですね。
鹿児島県には、エイズの発症の原因となるHIVウイルス感染者が100人以上いると推定されています。
ぜひ、一人ひとりが真剣に考えていただきたいと思います。

二見いすず: よく分かりました。
来週も引き続き、性感染症についてうかがいます。
福元さん、ありがとうございました。

福元清吾Dr: ありがとうございました。