2007.7.28
第222回放送分『性感染症』 ゲスト:福元清吾ドクター



二見いすず: 4週に渡り「性感染症」について、鹿児島県医師会の福元清吾(ふくもとせいご)ドクターにお話をうかがってまいりました。
最終日の今日は、予防のまとめと、性教育についてうかがいます。
福元さん、よろしくお願いいたします。

福元清吾Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: これまで、性感染症と、それが原因で起こる病気などの怖さについてうかがってきました。
では、どのように予防すればいいのでしょうか。

福元清吾Dr: はい。
エイズがテーマのときもお話しましたが、すべての性感染症の予防は、不特定多数の相手との軽々しい行動は慎むことが大前提です。
そして、やはり、コンドームを正しく使うことが大切。
性感染症を予防するためには、性行為の途中からではなく、最初からきちんとつけることが重要だという知識をきちんと持っていただきたいですね。

二見いすず: なるほど。
特に若い方で性感染症も増えているということですから、正しい知識を持っていただきたいですね。

福元清吾Dr: はい。10代から20代の感染者が大変増えています。
性に関することは、興味の問題ではなく、人生の問題です。
無責任な情報に流されないでほしいものです。
気軽に性行為を行い、望まぬ妊娠や性感染症にかかってしまったときの、心と体に残る傷の大きさをぜひしっかりと考えていただきたいと思います。

二見いすず: そうですね。
夏休みに入って、気掛かりなこともありますね。

福元清吾Dr: 若い方々は、夏休みもスタートして、気分が開放的になりがちです。
そして、夏休みが終わった秋口に、若年層の性感染症や妊娠が明らかになる例が増えるという現実があります。
将来、生涯のパートナーと巡り会ったとき、性感染症が原因で、新しい命を健やかに育むことができなくなる可能性もあるということを忘れず、ご自分を大切にしていただきたいと思います。

二見いすず: そうですね。
親としては、何かできることはありますでしょうか。

福元清吾Dr: 家庭でいきなり、性教育の話を持ち出すのも難しいかもしませんが、まずは、将来どういう家庭を作りたいか、という話題から始めて、子育ての話などへ移ってみてはいかがでしょうか。

二見いすず: なるほど、それなら自然に話ができそうですね。

福元清吾Dr: 自然な流れの中で性は人生に関わる大切なことだということを伝えられれば、きっと無防備な行動の歯止めになることでしょう。

二見いすず: 良く分かりました。
4週に渡り、「性感染症」について、鹿児島県医師会の福元清吾ドクターにお話をうかがいました。
福元さん、貴重なお話をありがとうございました。

福元清吾Dr: ありがとうございました。