二見いすず: 今月の後半は2週に渡り、「乳がん検診」について、鹿児島県医師会の金子朋代(かねこともよ)ドクターにお話を伺います。
金子さん、よろしくお願いいたします。

金子朋代Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 乳がんといえば、ピンクリボン運動が盛んですね。

金子朋代Dr: はい。ピンクリボンは、乳がんの早期発見・早期診断・早期治療の大切さを伝えるシンボルマークです。

二見いすず: 乳がんの早期発見・早期診断・早期治療が大切ということですが、乳がんは、早期発見すれば治る病気なのでしょうか。

金子朋代Dr: 乳がんには、進行状態によって、ステージ0から4まであり、0の段階で発見されればほぼ完治でき、ステージ1で見つかれば、手術できちんとがんを切除できれば90〜95%は助かるといわれています。

二見いすず: がんにかかっても、早期発見すれば、かなりの確率で命は助かるということですね。

金子朋代Dr: そのとおりです。
ただし、ステージ0、1というかなり初期段階のがんは、自覚症状がなく、自分では発見しにくいのです。

二見いすず: 雑誌などで乳がんの情報を拝見しますと、しこりを発見したら病院へ行くように、と書いてあるようですが、そういった自覚症状があるのは、ある程度ステージが進んだ段階、ということになりますでしょうか。

金子朋代Dr: そうです。
しこりなどの自覚症状があるのはステージ2以降の場合が多いのです。

二見いすず: そうですか。
では、早期段階で乳がんを発見するためには、やはり病院で検診を、ということですね。

金子朋代Dr: そうですね。
ご自身の大切な体を守るためには、定期的に乳がん検診を受けることを心がけていただきたいものです。

二見いすず: 検診はどれくらいの頻度で行えばいいのでしょうか。

金子朋代Dr: 乳がんは、40歳以上がかかりやすく、この年代の方は、マンモグラフィーという乳房のレントゲン検査を含めた検診を1年に1回受けることをおすすめします。

二見いすず: なるほど。

金子朋代Dr: ただし、現在では30代での発生も報告されていますし、遺伝因子があれば20代でかかる方もいます。
ですので、成人女性の方は、定期的に検診を受けることをおすすめしたいですね。

二見いすず: 分かりました。

金子朋代Dr: 乳がんは、20人に一人はかかる病気です。
人ごとだと思わないで、大切に健康を守っていただきたいです。

二見いすず: よく分かりました。
20人に1人はかかる可能性があるという乳がん。
人ごとだとは思わずに、検診を心がけ、早期発見でがんを撃退したいものですね。
来週も引き続き、鹿児島県医師会の金子朋代さんにお話をうかがいます。
本日は、ありがとうございました。

金子朋代Dr: ありがとうございました。