2007.8.4            第223回放送分『熱中症』 ゲスト:有村敏明ドクター



二見いすず: 今月の前半は「インフルエンザ」についてお送りしています。
先週に引き続き、鹿児島県医師会の南武嗣(みなみたけつぐ)ドクターにお話をうかがいます。
南さん、どうぞよろしくお願いいたします。

南 武嗣Dr: よろしくお願いいたします。

二見いすず: 先週は、インフルエンザの感染と予防接種の大切さについてお話をうかがいました。

南 武嗣Dr: そうですね。
先週も申し上げましたが、特に、子どもさんやお年よりはインフルエンザが重症化すると、命にかかわる場合もありますので、まだ受けていない方は早めに接種することをおすすめします。

二見いすず: では、本日は、インフルエンザにかかってしまったときのアドバイスをお願いいたします。
インフルエンザにかかったとき、薬を処方していただいて、飲むと、症状が軽くなると聞いたことがあるのですが。

南 武嗣Dr: はい。発症して48時間以内に抗ウイルス剤のタミフルという薬を飲むか、リレンザという薬を吸入すると、症状が軽減されるといわれています。

二見いすず: そうなんですね。
タミフルといえば、子どもさんの服用はできないんですよね。

南 武嗣Dr: そうですね。
「異常行動が起きたとき保護者が止められない恐れがある」という理由で、10歳から19歳の体の大きなお子さんには、タミフルは原則処方が中止されています。

二見いすず: 年齢制限があるのですね。
インフルエンザにかかったら、医療機関へ相談するのはもちろんですが、家庭でできることは、何でしょうか。

南 武嗣Dr: そうですね。
まずは、休養。
そして、水分補給ですね。
イオン飲料などもいいですよ。
また、ウイルスを撃退できるように、消化がよく栄養のあるものを食べて、体力をつけてください。

二見いすず: 分かりました。
インフルエンザにかかると、一般的にはどれくらい安静にしたらよいのでしょうか。

南 武嗣Dr: はい、人によって症状もいろいろですが、予防接種をしていない場合は、治るまでに1週間くらいかかる場合もあるようです。

二見いすず: 学校や職場の人へうつさないためにも、無理して出ていくよりも、しばらくは自宅で療養という方が良さそうですね。

南 武嗣Dr: うですね。
また、子どもさんが高熱を出し、ご心配な親御さんもおられると思います。
子どもに適切な解熱剤が必要ですので、専門医療機関へご相談下さい。

二見いすず: 分かりました。
では、まとめとしまして、インフルエンザにかからないためにも、日常生活でできることは、手洗い、うがいをきちんと行うこと。
そして、人ごみは避けることですね。

南 武嗣Dr: そうですね。

二見いすず: そして、予防接種が大切だということがよく分かりました。

南 武嗣Dr: はい。
予防接種をしておくと、インフルエンザにかかっても、軽くですんだり、短期間で治るという利点もあります。
番組をお聞きの方で、ご自分やご家族など、予防接種がまだだという方は、ぜひお近くの医療機関へ相談してみてください。

二見いすず: よく分かりました。
今週は、インフルエンザについて、鹿児島県医師会の南武嗣(みなみたけつぐ)ドクターにお話を伺いました。
南さん、ありがとうございました。

南 武嗣Dr: ありがとうございました。